予選と決勝が同日に行われる、1デイ開催×2日間のスーパーフォーミュラ第2戦岡山戦。金曜の占有走行では2度の赤旗が提示されるなど、波乱を予感させる始まりとなったが、この第2戦岡山はどんな戦いが予想されるのだろう。
まずはレースフォーマットのおさらいから。土曜の予選は20分間の計時予選で、日曜の予選はQ1、Q2のノックアウト方式。決勝は土曜のレース1は30周、日曜のレース2は4本のタイヤ交換が義務付けられる51周での戦いとなる。オーバーテイクシステムはレース1、レース2合わせて5回まで使用することができる。
サーキット幅が狭く低速コーナーの多い岡山国際サーキットでは例年、いつも以上に予選順位とスタートが重要になる。そして今回のスケジュールでは土曜日午前のフリー走行からレース1の予選開始まで1時間しか間隔がなく、大きなセットアップ変更が試しづらい。そのためにも、金曜の2時間の占有走行が重要な役割を担うことになる。
その金曜の占有走行では赤旗が2度提示され、セッションが中断された。最初のストップはSUNOCO TEAM LEMANSの大嶋和也。
「乗り始めでものすごいオーバーステアで飛び出してしまい、飛び出した場所が悪くて、そのまま止まってしまいました。前回岡山で走行したのがスポット(2015年中嶋一貴の代役)で、そのときの(スウィフト製)シャシーの特殊なフィーリングとの違いを今日、すごく感じましたね。飛び出したのも、あの時の感覚の影響があったと思います。そう考えると、このSF14はやはり、とても乗りやすいですね」と、今回がスーパーフォーミュラでの3年ぶりの岡山走行となる大嶋。
それでも、その後、大嶋は再び走り出した途端にタイムアップ。8番手でセッションを終えた。大嶋は岡山を得意とするドライバーのひとりでもある。
「飛び出したあとはクルマのダメージもなく、セッション終盤に走ることができて5番手。まだまだクルマのセットアップは変えたい部分が多い状況ですので、岡山に来る前は入賞が目標でしたが、うまくまとめられれば表彰台も狙えるのではないかと感じています」と、手応えの良さをアピールした
2度目の赤旗を出してしまったのは、大型ルーキーのピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)。ガスリー担当の星学文エンジニアに、クルマの状況を聞いた。
「アウトラップ、ウォームアップと進んで次のラップでスピードを出したところで、1コーナーでアウトに飛び出してしまいました。クラッシュの程度としては左フロントのサスペンションが壊れて、セッション中の修復は難しかったという程度です。もうほとんど修復は終わっていますし、明日には問題ありません」