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投稿日: 2023.03.06 21:22
更新日: 2023.04.03 23:21

初日トップ野尻智紀の“得られない手応え”。ユーズドでは「驚くほどリヤのグリップがない」【SF鈴鹿テスト】

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スーパーフォーミュラ | 初日トップ野尻智紀の“得られない手応え”。ユーズドでは「驚くほどリヤのグリップがない」【SF鈴鹿テスト】

 2023シーズンの開幕に向けて、鈴鹿サーキットで始まった全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式合同テスト。今年から新空力パッケージを導入したSF23に車両が変わったほか、タイヤも2023年仕様へと変更、その中にあってプレシーズンテストは鈴鹿での2日間のみということで、新たなパッケージに対する対応力が求められる。

 その初日、SF23初テストでトップタイムを記録したのは2年連続でチャンピオンを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)だった。

 午後のセッション2終盤にニュータイヤを履いてアタックシミュレーションを行った野尻は、前作のSF19に匹敵する1分35秒955をマーク。初日トップタイムとなり、さすが2年連続王者という走りを披露したかに思われた。

 しかし、テスト1日を振り返ると、手応えをなかなか得られないまま、セッションが進んでいたという。

「最後だけやたら良かったのですけど、それまでは全然グリップ感はなかったです」と野尻。

「テストでいろいろ試していく中で『これをやったらダメだったよね』というのはたくさんあって……むしろ、良かったものがそんなに得られなかったなという印象です」と、午前のセッションを終えた段階である程度“ダメ出し”はできたようだが、そこからパフォーマンスを上げていったという。

「こういう動きをさせるとダメだということは、午前中の段階で見えていたので、それをどうやって抑えようかという感じでした。いろいろと細かいところは取り組んでいかないといけないなという感じです。セッション中に簡単にできないアイデアとかもあるので、今は明日に向けて調整し直したいなという感じです」

 午後のセッション終盤でようやくグリップ感が出てきたという野尻だが、全体的に課題は山積みの様子だ。

「あの瞬間はダウンフォースも取れていましたし、1分35秒台が出たというところもあって、グリップ感はあったはありました」

「ただ、ユーズドタイヤを履いて38秒~39秒で走っていると、驚くほどリヤのグリップがないです。ニュータイヤで走っていても『リヤ(のグリップ)がないな』という傾向はあるんですけど、そのあたりをどう改善していくかが問題ですね。リヤだけではなく、前後とも増やしていかないといけないかなという感じですね」

 外から見るとS字などでも安定した動きをしているように見える野尻のマシンだが、実際には「だいぶフラフラしています」という野尻は、「いつクラッシュしてもおかしくないなという感じで、S字の中は走っていました。まだまだ理解力が足りないなと思いますね」と、冷静に分析していた。

3月6日、スーパーフォーミュラ公式合同テスト初日をトップタイムで終えた野尻智紀(TEAM MUGEN)
3月6日、スーパーフォーミュラ公式合同テスト初日をトップタイムで終えた野尻智紀(TEAM MUGEN)


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