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投稿日: 2023.04.09 22:31
更新日: 2023.04.09 23:29

坪井翔がスーパーフォーミュラ第2戦で悪い流れを断ち切る2位表彰台。その活躍を支えた存在とは

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スーパーフォーミュラ | 坪井翔がスーパーフォーミュラ第2戦で悪い流れを断ち切る2位表彰台。その活躍を支えた存在とは

 4月9日、静岡県の富士スピードウェイで開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の決勝レース。前日の第1戦に追突されるかたちでレースを失っていた坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)は、その悔しさを払拭するかのような快走をみせ2位表彰台を獲得。今シーズンの活躍に期待がかかる結果を残した。

 2019年からスーパーフォーミュラに参戦を開始した坪井は、2020年にチャンピオン争いを展開。ただその後はトラブルなども多く苦戦を強いられ、2022年は第6戦富士でひさびさに優勝に手が届きそうになったもののセーフティカーランに阻まれるなど、昨季もなかなか波に乗れないシーズンが続いていた。

 そんな坪井にとっても、SF23導入元年と言える2023年はチャンスと言えた。P.MU/CERUMO・INGINGは初日の第1戦から坪井、そして昨年予選で大苦戦を強いられた阪口晴南とも予選で好調で、第1戦の決勝はチームも期待を寄せるレースだった。

 しかし、第1戦のスタートでは阪口がストール。さらに2周目には坪井が牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に追突されるかたちでリタイアを喫するなど、予選までの好調が嘘のような結果となってしまった。

 ただ不幸中の幸いというべきか、第1戦で壊れた坪井の車両はダメージがそこまで大きなものではなく、チームはその日の23時には修復を終えることができたという。第2戦への影響も感じさせず、坪井は4月9日午前の予選で5番手を獲得。決勝でも序盤から宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)や大湯都史樹(TGM Grand Prix)をかわす走りをみせ、終盤には第1戦のクラッシュの影響でやや腰に痛みを感じていたものの、リアム・ローソン(TEAM MUGEN)の攻勢をしのぎ2位表彰台を獲得した。

 ひさびさの2位に「予選ではトップに届くほどではなかったので、そこは改善点ですが、決勝レースではうまくマネージメントできましたし、要所要所でポジションを上げることができました。自分にやれることはすべてできたと思っています」と坪井は笑顔をみせた。

 結果的にはまだ優勝した野尻智紀(TEAM MUGEN)に届くパフォーマンスではないものの、「勝てなかったですが、ひとまず2位でレースを終えることができて良かったですし、昨日壊れてしまったクルマをしっかり直してくれたチームの皆さんに感謝しています。あとは優勝するだけですし、今回の課題を鈴鹿にもぶつけて、勝てるように頑張っていきたいと思っています」と次戦以降、さらにトップとの差を詰めていきたいと意気込んだ。

 ちなみに、坪井にとっては2022年第9戦/第10戦で、チームにレーシングドライバーの斎藤愛未さんとの結婚を報告してから初めての表彰台だ。「結婚して生活環境も変わりましたし、責任感も増えましたね。ただ妻は同じ業種で戦ってきましたし、理解もあるし、すごく支えてくれています」と坪井は言う。

「今シーズンはスーパーフォーミュラは全戦帯同してくれるんです。クルマで送り迎えをしてくれたり、身の回りのことをすべてやってくれるので、僕はレースに集中できています」

 第1戦こそレースを失ったが、愛未さんのサポートの甲斐もあって、復調の2位表彰台を獲得した。「今シーズンに向けていい流れでスタートできていると思いますし、彼女の支えは大きいですね。全部やってくれますからね。レースの時は、ですが(笑)」

2023スーパーフォーミュラ第2戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2023スーパーフォーミュラ第2戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)


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