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スーパーGT ニュース

投稿日: 2024.04.29 18:59
更新日: 2024.04.29 19:16

apr LC500h GT 2024スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

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スーパーGT | apr LC500h GT 2024スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

決勝:5位4月14日(日)13:30~

 スタート進行直前の20分間のウォームアップでは、スタートドライバーを務める中村選手から走り始め、5周でピットに戻り小高選手に交代。決勝に向けたセットアップの確認を行った。

 気温26度、路面温度39度のなかで決勝スタート。オープニングラップでは、GT500とGT300の両クラスで接触等によるアクシデントが多発。コース上にもグラベルにも車両が止まってしまったことからセーフティカーが導入された。この間に、31号車はひとつ順位を上げて13番手に位置していた。

 リスタート後、中村選手は1分29秒台のラップをコンスタントに続ける。上位勢の1分28秒台に比べると1秒落ちのラップとなるが、中村選手は戦略を遂行していたのだ。31号車はタイヤ無交換作戦を予定しており、タイヤを労ることに徹していた。

 担当スティントの中盤、終盤には前走車を1秒以内で追送するが無理な追い抜きはしかけず、戦略と後半スティントを担当する小高選手を信じて走り続け、24周走ってピットに戻る。

 タイヤ無交換でコースに送り出された小高選手は21番手の復帰となるが、それは実質7番手のポジションでもあった。小高選手も無理はしない。ハイブリッドシステムも搭載する超重量級のLC500hは、燃料満タン時だとさらにタイヤへの攻撃性が増してしまう。

 タイヤを労りつつも、1分30秒台の安定したラップを刻んでいく。燃料が軽くなった終盤には1分29秒台でラップできたのも、両選手が戦略を完遂した証左といえる。

 全車がルーティンピットを終えた50周目には、31号車は5番手を走行していた。4番手とのギャップは大きく、さらに上位を狙うことはできなかったが、後方との差はコントロールし、予選14番手から9ポジションアップの5位でフィニッシュ。

 LC500hが得意としないサーキットで、予選順位を考えれば最高の結果になったと言える。次戦富士はLC500hにマッチしたサーキット。さらに12kgのサクセスウェイトを搭載することになるが、LC500hの初優勝へ、弾みをつけた内容だった。

apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)
2024スーパーGT第1戦岡山 apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)

●小高一斗

「中村選手がしっかりタイヤを残してくれていたので、摩耗は大丈夫だったのですが、レース直前で20㎏も重くなったのが影響し、満タン時があまりにも重くて、公式テストでチョイスした持込タイヤでは荷重に対して厳しかったです」

「ブレーキもコーナーリングもマシンがフィッシングしてドライビングも難しく、燃料が軽くなるまではひたすら我慢の走りをするしかない状況でした。チームやタイヤ屋さんにNOインフォメーションで直前にBOPの変更は、非常に危険な事を伝えたい」

「昨日の予選もプッシュすると同じ現象なのは、そこにあると思います。そのような中で5位は、摩耗に強く無交換ができるブリヂストンタイヤに支えられた結果であり、感謝です。次戦はそれを見越してブリヂストンさんとタイヤを選べれば最高のレースが出来そうです」

●中村仁

「初参戦でポイントを獲得できたので素直に嬉しいです。スタートも任されましたが、オフシーズンに沢山の経験を積ませて頂けたので緊張もあまり無く冷静にレースができました。自分のスティントに課せられた内容は、ほぼこなせたと思います」

「もっと順位を上げて小高選手に渡したかったのですが、満タン時のコントロールが事前テストと比べて、すごく難しくて無理が出来なかったのが本音です。もっともっと経験を積みスキルをあげ、表彰台を目指します」

●根本悠生

「僕はチームの裏方としてが、今週のお仕事でしたので冷静に判断ができました。今週の状況で5位は最高の結果だと思います。満タンだと1500㎏を超える重さでドライビングは相当難しかったと思いますが、その重量でも無交換ができるブリヂストンタイヤは本当にすごいパフォーマンスだと思いました」

「このハイパフォーマンスで摩耗に強くロングランが出来るタイヤは、今年の規則では最強のタイヤだと思います。重さに適したタイヤが持ち込めれば、次の富士は期待できそうです。第3ドライバーとしても参戦しますので応援よろしくお願いいたします」

●金曽裕人監督

「スタート担当の中村選手は落ち着いていましたね。タイヤ無交換戦略を教え込んで、その通りにロスなく走り続けた。一応タイヤ無交換でいきながら、もしもの場合はもう一度ピットに入ってタイヤ交換することもプランにありましたが、小高選手もしっかりと考えて走ってくれた」

「5位という結果は、予選順位、当初目標からすれば一番上の結果に到達できたかなと思います。開幕戦に至るまでの間、皆様からたくさんのご尽力を頂けたことに感謝しております。次戦富士はレクサスのホームコースでもあり得意なサーキット。最高の結果を狙います」

apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)
2024スーパーGT第1戦岡山 apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)


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