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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.06.29 20:20
更新日: 2019.06.29 21:01

WAKO’S山下健太がGT500初ポールを獲得。レクサス陣営が相性のよいタイでフロントロウ独占【スーパーGT第4戦予選】

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スーパーGT | WAKO’S山下健太がGT500初ポールを獲得。レクサス陣営が相性のよいタイでフロントロウ独占【スーパーGT第4戦予選】

 スーパーGTの2019年シーズン折り返しとなる第4戦タイ・ラウンドは、6月29日に予選日を迎え、ノックアウト方式で行われたGT500クラス公式予選では、6号車WAKO’S 4CR LC500の山下健太が、武藤英紀の持つコースレコードを更新する圧巻の走りで自身初のGT500ポールポジションを獲得した。

 シーズン恒例の海外戦となるタイ・ブリーラムでの1戦は、午前の公式練習から亜熱帯特有の高湿度下での戦いに。現地時間15時(日本時間17時)に予選開始時間を迎えたチャン・インターナショナル・サーキットは、午前同様薄曇りのドライコンディションながら、直前にはわずかに風が強まり、湿度52%、気温33度、路面温度40度での勝負となった。

 このチャンのトラックで5戦中4勝を挙げているレクサス勢は、前戦でトップ争いから3位表彰台の雪辱を期したいWAKO’S 4CR LC500に加えて、ヨコハマタイヤを履くWedsSport ADVAN LC500が好調。同じくヨコハマタイヤのリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rや、ミシュランを履くCRAFTSPORT MOTUL GT-RといったGT-R勢も公式練習で速さを見せた。

 対するホンダ陣営はKEIHIN NSX-GT、ARTA NSX-GTを中心に、ミッドシップには苦しい高温多湿の環境からか、公式練習走行では速さを見せられず、得意の予選一発勝負でどこまで順位を上げられるかが焦点となった。

 GT300クラスに続いて15時20分から開始となった15分間のセッションは、路面改善幅が大きくないと見たか、各車ピットでアタックタイミングを待つ状態でスタート。

 その待機から先陣を切ってピットを後にしたのは19号車WedsSport ADVAN LC500で、残り9分を切ったところでまずはヨコハマタイヤ勢とダンロップを履く64号車Modulo Epson NSX-GTがトラックへと向かっていく。

 そして7分を切ると3号車CRAFTSPORT MOTUL GT-Rのフレデリック・マコウィッキを最後に全車がコースイン。慎重なタイヤのウォームアップを進めた6号車WAKO’S 4CR LC500の大嶋和也が残り2分で1分24秒569のターゲットタイムをマークし、ヨコハマ勢がそれに続くと、残り1分のところで12号車カルソニック IMPUL GT-R、23号車MOTUL AUTECH GT-Rが立て続けにトップタイムを更新していく。

 その後もau TOM’S LC500やリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rなど、目まぐるしく首位が入れ替わると、終了間際に8号車ARTA NSX-GT、野尻智紀が1分23秒466とコースレコードの1分23秒341に迫る好記録でタイムボードの最上位へと躍り出る。

 チェッカー直前にコントロールラインを通過した1号車RAYBRIG NSX-GTはステアリングを握った山本尚貴がハーフスピンする場面があったようで1分24秒台と8号車には届かず、トラック上最終走者として盤石のアタックに入ったCRAFTSPORT MOTUL GT-Rも1分23秒台には入れたものの、わずかに首位更新はならず。

 午前中のフリー走行でフロアが壊れて専有走行をまったく走れず、セットアップが詰められなかったZENT CERUMO LC500が1コーナー立ち上がりから2コーナーのヘアピンでスピンを喫してしまい、そのZENTがコントロールラインを通過したところでセッション終了。

 ARTA NSX-GT、CRAFTSPORT MOTUL GT-R、au TOM’S LC500のトップ3が確定し、その背後にヨコハマタイヤ勢のリアライズコーポレーション ADVAN GT-R、WedsSport ADVAN LC500の2台が続き、KeePer TOM’S LC500、RAYBRIG NSX-GT、WAKO’S 4CR LC500までがQ1通過。GT-R勢の12号車カルソニック、23号車MOTUL GT-Rがここで姿を消す事態となった。

■予選Q1とは順位が変わったスーパーGT第4戦タイ予選Q2の順位

 現地16時03分、西日が差し始めたトラックでスタートした10分間のQ2は、その直前にレコード更新となったGT300クラスと同様に、終盤タイム更新の相次ぐ超クロスバトルに。

 残り7分のところで再び19号車WedsSportを先頭にクリーンなトラックポジションを確保しつつウォームアップを進めた8台は、セッション残り1分30秒。36号車au TOM’Sの基準タイム1分23秒457を目指して最後のフライングラップに入っていく。

 すると残り1分のところでまずは19号車WedsSportの国本雄資が1分23秒350で首位を奪取すると、3号車平手晃平が1分23秒455で続き2番手へ。そして残り15秒で山下健太のWAKO’S 4CR LC500がコースレコードを更新する1分23秒260を記録し堂々のトップタイムをマーク。

 チェッカー後にも最後のアタックを続けていたARTA伊沢拓也、CRAFTSPORT平手ともにセクター自己ベストを記録するもタイム更新はならず。山下が圧巻の走りで自身初のGT500クラスポールポジションを獲得した。

 Q2は全8台が1分23秒台の約コンマ6秒差に収まる熾烈なタイムバトルを制したWAKO’Sに続き、2番手にもWedsSportが入りレクサス陣営がフロントロウを独占。2列目にもCRAFTSPORT GT-Rを挟んで44kgのウエイトハンデを積むau TOM’S LC500が続くなど、レクサスLC500がトラックとの好相性を見せつける予選結果となった。

 ドライコンディションが続くのか、それともタイ特有のスコールで波乱必至の様相となるか。2019年スーパーGT第4戦タイの決勝レースは、30日(日)現地時間午後15時(日本時間午後17時)にスタートを迎える。


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