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投稿日: 2019.09.22 22:31

LEXUS TEAM ZENT CERUMO 2019スーパーGT第7戦SUGO 決勝レポート


スーパーGT | LEXUS TEAM ZENT CERUMO 2019スーパーGT第7戦SUGO 決勝レポート

2019 AUTOBACS SUPER GT Report

SUGO GT 300km RACE
第7戦 スポーツランドSUGO

ZENT CERUMO LC500
#38 立川祐路/石浦宏明

◆9月22日(日) RACE
決勝結果 11位

 好感触を得ていながらも、予選ではまさかの11番手というポジションとなってしまったZENT CERUMO LC500。しかし、チャンピオン争いに残るためにはしっかりと結果を残さなければならない。LEXUS TEAM ZENT CERUMOはSUPER GT第7戦スポーツランドSUGOの決勝日を迎えた。

 荒れたレースこそ順位挽回のチャンスがあるが、事前には9月22日(日)は午前中から雨が降る予報だったものの、なかなか雨は降ってこない。チームはいつでもウエットレースに対応できるように準備を整えていたが、昼前のドライバーアピアランス、そして午後1時25分からの20分間のウォームアップ走行も曇り空の下で行われていった。

 しかし、グリッドに向けZENT CERUMO LC500がエンジンを始動したその瞬間、スポーツランドSUGOに雨が舞いはじめた。すぐに路面を濡らすものではないが、細かい雨粒がグリッドのZENT CERUMO LC500にもつきはじめる。ただ、レーダーには雨雲が周辺にはない。ウエットタイヤに交換するべきか、スリックタイヤのままスタートするべきか……。グリッド上での作業禁止となる午後1時55分まで村田卓児エンジニアは悩みに悩んだ。

第7戦を11位で終えたZENT CERUMO LC500
第7戦を11位で終えたZENT CERUMO LC500

 周囲のグリッドでの動きなども見ながら、最終的に村田エンジニアが下した判断はスリックタイヤでのスタートだ。雨雲がなく、雨自体も小康状態だったこと、さらにセーフティカースタートとなり、路面を乾かせる機会があったことなど、その時点での判断は妥当と言えた。一方でグリッドでは多くのマシンがウエットタイヤを装着しているが、彼らと同じタイヤでは、追い上げて最終戦に繋げることもできなくなってしまう。午後2時、立川祐路がステアリングを握り、ZENT CERUMO LC500の挑戦が始まった。

 ところがセーフティカーランの開始直前、雨脚が強くなってきてしまう。路面は少しずつ黒く光りはじめた。コクピットの立川も、コントロールの厳しさを無線で伝える。路面は乾かないどころか濡れつつあるなか、3周目にセーフティカーが退去し、戦いが始まった。

 スリックタイヤを履く立川は濡れた路面で奮闘するも、いかんせんどうにもしようがないコンディションだ。GT500クラスのなかでは最下位にはなっていないが、ウエットタイヤを履くGT300クラスの上位にもオーバーテイクされてしまう。しかも8周目、3コーナーでZENT CERUMO LC500はまさかのコースアウトを喫してしまった。立川をもってしても、スリックタイヤで走るのは限界のコンディションだったのだ。

 LEXUS TEAM ZENT CERUMOは仕方なく立川をピットに呼び戻し、ウエットタイヤに交換。ふたたびコースへと送り出したが、GT500クラス最下位、そして総合でも9周目には最下位となってしまった。限りなく厳しい状況だが、立川はふたたびZENT CERUMO LC500のアクセルを踏み込んだ。

 幸い、ウエットコンディションのなかでのZENT CERUMO LC500のフィーリングは良く、少しずつポジションを回復していった。そして迎えた38周目、そろそろピットインを考えていたLEXUS TEAM ZENT CERUMOのピットのモニターには、2コーナーでグラベルストップした車両の映像が映し出される。

 このスポーツランドSUGOでは、コースアウト車両が出た場合、処理のために重機が出ることが多い。イコール、セーフティカー導入の可能性があった。チームはすぐさま立川を呼び戻し、石浦宏明に交代。チームの予感は的中しセーフティカーが出たため、このタイミングは最適なものとなった。

 ステアリングを引き継いだ石浦は、強さを増す雨のなかで追い上げを開始する。ZENT CERUMO LC500のフィーリングは変わらず良好で、トップ以上のペースでひとつずつ順位を上げていく。40周目には12番手、58周目には11番手にポジションを上げた。ポイント圏内はあとひとつだ。

 しかし、追い上げ虚しくチェッカーを迎え、ZENT CERUMO LC500は2周遅れの11位でチェッカーを受けることになった。立川祐路/石浦宏明のふたりはこのラウンドで無得点に終わった結果、ランキング首位から31.5ポイント離されることになり、2019年のチャンピオンの可能性はなくなってしまった。とは言え、最後はしっかりと勝って2019年を締めくくりたい。チームはふたたび気持ちをひとつにし、最終戦ツインリンクもてぎに臨む。

立川祐路(左)と石浦宏明(右)
立川祐路(左)と石浦宏明(右)

ドライバー/立川祐路

「スタートのタイヤ選択がすべてになってしまいましたね。スリックタイヤは結果的に厳しいものになってしまいました。それがレースには大きく響いてしまったので、もったいなかったですね。ウエットコンディションのなかでのフィーリングも良かったですし、ピットインのタイミングの判断も良かったです。それだけにスタートが悔やまれますね」

ドライバー/石浦宏明

「ドライバー交代のタイミングはとても良く、チーム全員が動けたことはいい判断でした。自分に交代した時点で、トップからは周回差もあったので難しいレースとなりましたが、なるべく前にいこうと頑張っていきました。ップ争いを抜くのは慎重になりながらも、ミスをしないよう可能な限りいいペースで走れたと思っています。今日のレースはスタート時の選択で分かれることになりましたが、我々はチャンピオンシップのことを考えてもトライをした結果だと思います。今回は敗れましたが、最終戦は勝って終われるようにしたいと思っています」

立川祐路総監督

「今回はスリックタイヤでスタートしたことがすべてになってしまいました。チームとしては判断ミスになってしまったと思います。今季は前半戦でいい戦いをすることができましたが、中盤戦以降いいレースができていません。最終戦のツインリンクもてぎでは、勝って今シーズンを締めくくりたいと思っています」

村田淳一監督

「今回は後方グリッドからのスタートだったこともあり、雨が止む方向であると判断しスリックタイヤでスタートしました。結果的にそれが裏目に出てしまい、タイヤ交換をせざるを得ませんでした。その後のペースは上位陣と比べても遜色がなかったので、一層悔しいところです。結果的には下位に沈みましたが、レース途中はいい判断もできたので、今回得たもの、失ったことをしっかりと学びながら、最終戦もてぎで有終の美を飾り、今年いちばんのレースで来季に繋げたいと思っています」

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