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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.02.20 18:02
更新日: 2022.02.20 18:08

スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.22 大津弘樹さん

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スーパーGT | スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.22 大津弘樹さん

 ファンのために熱いレースを展開してくれるスーパーGTドライバーたち。SNS等でも散見されますが、所属するチームやメーカーによって差はあれど、多くのドライバーが“繋がり”をもっています。そんなGTドライバーたちの横の繋がりから、お悩みを聞くことでドライバーの知られざる“素の表情”を探りだす企画をお届けしております。今回はARTAの福住仁嶺選手から、Modulo Nakajima Racingの大津弘樹選手に繋がりました。

 しばしばSNS等でも見られる、気になる2ショット。「へえ、あのドライバーたち、仲良いんだ」とファンの皆さんも驚くこともあるのでは。そんなGTドライバーの繋がりをたどりつつ、ドライバーたちの“素”を探るリレートークがこの企画です。これまでの連載は、まとめページを作りましたのでぜひご参照ください。

スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキングの連載まとめページです。
まとめページは画像をクリックorタップ!

 今回は、同じ時期に結婚した福住選手から大津選手へ、新婚ホヤホヤの夫婦生活はどうか等々の質問を預かってきました。実は2021年3月に結婚していた大津選手。あまり公にはしていなかったとのことですが、なかなか良い感じの新婚生活の様子が聞けますよ。

* * * * *

■カッコいいぞ! ご結婚までのストーリー。

──ではよろしくお願いします! このコーナー、ご覧になったことはありますか?
大津弘樹さん(以下大津さん):あります! ありますけど全部は見ていないですね。

──今はホンダ系で続いていて、今回は福住仁嶺さんからお悩みが回ってきました。
大津さん:えっ、仁嶺からですか(笑)。

──まず確認しておきたいのですが、結婚しているというのは言っていいんですか?
大津さん:まあ言ってもいいかなと。ちょこちょこ『結婚してます』的なことは言っているんですけどね。指輪もしているので、いいかなと。

──ちなみに全然気づいてなかったんですが、結婚はいつ?
大津さん:2021年3月です。仁嶺のちょっと後くらいですね。ちょうど時期が同じだったんですよ。

──それはたまたま?
大津さん:たまたまです。僕の方が先に結婚するという話をして、仁嶺が後から結婚したんですけど、仁嶺がドンと大々的にやっていたので僕はもうひっそりと。バレなくてもいいかなと(笑)。

──あ、そうそう。あと相談の前にあともうひとつ。Vol.17が道上龍さんで、道上さんから伊沢さんへのお悩みが『道上さんの娘さんがペットを飼いたいということを言っていて、でも飼えないから止めさせるにはどうしたらいい?』ということで、伊沢さんが『LOVOT(らぼっと)』というロボットがいいんじゃないかと答えていたんですよ。
大津さん:その回は見たので、ネットで調べました。『そんなのあるんだ』と(笑)。

──その『らぼっと』ですが、道上さんが大津くんに『買ってくれ』と言っていたので伝えておきます。
大津さん:えっと、僕が道上さんにプレゼントするんですか!?

──そう。『よろしく』って。
大津さん:『らぼっと』はネットで金額も調べたんですが、なかなかお高い値段が書いてあった(本体価格税込349,800円)ので、もうちょっと活躍してからかなと思います(笑)。

──ではそれは『出世待ち』ということで。それでですね、前回の福住さんからのお悩みが『新婚ホヤホヤの夫婦生活はどうですか?』ということなんですが。
大津さん:そうですねぇ。もう20歳のときから(今の奥さまと)つきあっているので、けっこう長いんですよ。結婚して一緒に住みはじめて、新婚ホヤホヤ感はあまりないんですけど、浮かれるわけじゃない感じです。子どもはまだいないですけど、自分が“一家の大黒柱”じゃないですか。なので『ちゃんとしなきゃ』という自覚の方があって、あんまりホヤホヤしてないという感じです(笑)。

──ちょっと現実的すぎる話なんだけど、結婚して『こんなんじゃなかった』みたいなことはあった?
大津さん:う〜ん。それがあんまりないんですよね。

──ほう。それは良いね。
大津さん:結婚する前に思っていた“結婚”に対する思いと比べても意外とあっさりで、あまり環境も生活でも変わったところは少ないなと思いました。

──なるほど。
大津さん:僕は稼げるようになったら……というか『GT500とスーパーフォーミュラにステップアップしたら結婚しよう』とずっと言い続けていたんです。結婚したのはSFに乗る前ですけど、GT500にもう一年乗れるということが決まったので『結婚しよう』と言いました。

大津弘樹選手の指に注目。しっかり指輪が輝いてます。
大津弘樹選手の指に注目。しっかり指輪が輝いてます。

■コロナ禍でなければけっこうアクティブ派

──カッコいいですな! そんなこんなで、なんだか福住家はけっこう“陰キャ”で引きこもりらしくて、あまり出かけたりしないらしいんだけど、大津家はどう?
大津さん:出かけますね。コロナ禍でなかったら外でドライブや買い物、遠出をしたり温泉に行ったりとかをよくしていたんですけどね。

──けっこうアクティブですねぇ。
大津さん:そうですね。今はもう本当に引きこもりですけどね。

──まあ仕方ない。では、例えば『これをやってみたら面白いよ!』というものはある?
大津さん:僕がいまいちばんやりたいのは、キャンプと登山です。趣味を増やしたいなと思っています。もっとアクティブに、あまりコロナも気にせず山の中で過ごすのもいいかなと思っています。

──へえ。ちょっと意外な側面かも。
大津さん:でも僕、かなり飽き性なんですよ。いろいろカジるんですけど、すぐに飽きるので、もうちょっと持続する趣味が欲しいなと思っています(笑)。

──じゃあキャンプ用品とかも見にいったりしてる?
大津さん:昨年、知り合いにイスとテーブルをもらったんですよ。それで“ベランピング”じゃないですけど、ちょっと気分転換に、ベランダでイスとランタンを出して、外でご飯を食べようみたいなことをやったら、けっこう楽しかったです。なのでそれは揃っているので、あとはテントを買って、泊まるんだったら寝袋も買ってキャンプしたいなと思っています。

──とりあえず、もてぎでグランピングしてみたらいいんじゃない?
大津さん:そうですね。いつも『いいですよね』と伊沢(拓也)さんに言っているんですけどね。伊沢さんに『こういうの楽しそうですよね』と言うと、伊沢さんは『オレ虫ムリだから』って言うんです。伊沢さんはキャンプ反対派で、『寝るならちゃんとした部屋で寝たい』みたいなことを言っています(笑)。

──言いそう(笑)。あと福住さんのお悩みとしては『相手の気持ちを察してあげられない』みたいなところがあるらしいのです。それで『大津くんは人として、何を心がけて日々過ごしているか』みたいなことを聞きたいと。
大津さん:難しいことを言いますね(苦笑)。

──これはけっこう若手ドライバーだと悩んでいる人が多そうな気がします。阪口晴南選手も『人の気持ちを察せられない』と同じようなことを言っていました。
大津さん:僕はどちらかというと、人の表情をうかがいすぎてしまうのであまり……。仁嶺とかは逆にそこを気にしないから、他人の領域にグイグイと踏み込んでくるんですよ(笑)。でもそれは僕としてはうらやましいと思う部分でもあります。

──そこは一長一短だよね。
大津さん:はい。気にしすぎて『どう思うんだろう』とか……。何だろう、僕はよく本心や本質を見抜く質問ができないんですよ。それがけっこう僕の悩みです。

──なるほど、逆に悩みが出てきちゃった。
大津さん:なので、『もっと自分を持てよ』と僕はよく言われます。何かこう……人に左右されやすいなと自分で思いますね。でも仁嶺の悩みに対しての答えは何ですかね? 僕はそれも良さだと思うので、あまり悩むことではないんじゃないかなとは思います。

2022年のModulo NSX-GT
2022年のModulo NSX-GT

■自分の“売り”を見つけたい!

──では、大津さんはそのほかに悩みはありますか?
大津さん:そうですね~。もう少し『“自分というドライバー”を全面に出すにはどうすればいいのか』ということですかね。“大津弘樹”というドライバーが埋もれている気がするので……。

──そうかな?
大津さん:そう思っています。なので、もうちょっと“代名詞”じゃないですけど『この人といったらこう』みたいなものを確立させたいな、という悩みはあります。たとえば山本(尚貴)さんだったら『強い』とかあるじゃないですか。

──誰に聞いても『大津くんは速い』と言うし、ステップアップの面では若干苦労したところもあるとは言え、GT500とSFという両トップカテゴリーまで来て、SFでは優勝もしている。とはいえ、たしかに“売り”はなにかと言われると……。
大津さん:そうです。ないんですよ。それはメチャクチャ悩みです。大湯(都史樹)とかは自分で『ぶっちぎって』とか言ってけっこう突き進んでいるじゃないですか。変なキャラじゃないですけど、そういうイメージはついていますしね。

──たしかに、そういうドライバーはメディアとしてもキャッチフレーズをつけやすい。
大津さん:はい。そういうのはどうすればいいのかと……。自分が控えめすぎるからだと思うんですけど、あまり表に立ってやるのが苦手というか。キャッチフレーズみたいなものが欲しいなと思いますね。イメージを確立させたい。

──そうですねぇ。大津くんにキャッチフレーズを付けろと言われたら一瞬悩むかも。『いいヤツ』『苦労人』とかしか出てこない(苦笑)。
大津さん:昨年SFで勝った第6戦もてぎも野尻(智紀)さんのチャンピオン獲得と同時なのであまり勝った感がなくて……(苦笑)。

──ちょっと埋もれたよね(笑)。
大津さん:いや、メチャクチャ埋もれましたよ(笑)。

──全日本F3から観てきた側としては大津くんを注目してましたよ。それでですね、その悩みを誰かにぶつけて欲しいのですよ。
大津さん:誰だろうな……。そういう意味では、僕が一番親しくてお世話になっている方は昔から武藤(英紀)さんです。ホンダ系で今年はARTAからGT300に復帰しますし。この企画で聞かなくても答えてくれそうではありますけどね。武藤さんかな……。あと、野尻さんはもう聞きました?

──これがまだ行っていないんだな。
大津さん:野尻さんにしましょうか。

──たしかに、野尻選手も若手のころは速いと言われつつも、コレというのがなかった気がしなくもない。
大津さん:野尻さんと被ると言ったら大変失礼ですけど、たとえばSRS(※編注:鈴鹿サーキットレーシングスクール。2022年からHonda Racing School Suzukaに変更)に入る時期もけっこう僕と近かったりして、ステップアップする過程も似ているところがあります。そこから2021年は一緒にチームメイトとして走り、とんでもない凄さを目の当たりにしているので、野尻さんにその悩みを聞きたいです。

──了解でございます。では野尻さんで。
大津さん:僕の悩みと自分のこと両方とも答えてくれそう。野尻さんは意外と顔色をうかがったり、自分が自分がという感じではないですけど、メチャクチャ芯があるじゃないですか。そういったところも聞きたいですね。ちなみに仁嶺のお悩みには答えましたよね?

──いちおう答えたかたちになるのでは。
大津さん:『キャンプをやれ』という感じで大丈夫ですか?

──そういう感じで行きましょう。ではこれで終了でございます。ありがとうございました!

* * * * *

 というわけで、次回は2021年のスーパーフォーミュラ王者で、大津選手と同じくTODA RACINGから全日本F3、GT300を経てステップアップしてきた、2021年のSFのチームメイト、野尻智紀選手に繋がりました。ちなみに取材済みなのですが、話題はあらぬ方向に向かっていきました。乞うご期待!

2021年にはもてぎでスーパーフォーミュラ初優勝を飾った大津弘樹。野尻智紀のチャンピオンも決まり、TEAM MUGEN一色となった。
2021年にはもてぎでスーパーフォーミュラ初優勝を飾った大津弘樹。野尻智紀のチャンピオンも決まり、TEAM MUGEN一色となった。


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