F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。
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☆1 フェリペ・マッサ
パディ・ロウにも打つ手がなかった。FP1から路面が変化していくにつれ、ポジションダウン。Q2に進むのがやっとのベテランは今年ワースト14位グリッドに沈没。そこから入賞ラインまで浮上、次々に若手が自滅する市街戦に忍耐力が実った。マッサ流、これがモナコの戦い方。
☆2 ストフェル・バンドーン
結果はともなわなくても、フェルナンド・アロンソ不在の穴をカバーしたと言えるだろう。セクタータイムを合算すると予選7位に相当、6位セルジオ・ペレスに1000分の5秒差。
セクター3では好調トロロッソのカルロス・サインツjr,以上、現状マシンのポテンシャルを引き出していた。それだけに初モナコ、2度のクラッシュが惜しまれる。
☆2 ケビン・マグヌッセン
ノートラブルでフリー走行100ラップ。徐々にマシンを好みに仕上げ、自分のリズムもコース・コンディションに合わせこめた。パンク・トラブルにもめげずプッシュ、ハース・チーム初めてのダブル入賞を。
☆2 ダニール・クビアト
ラスカス進入でブレーキングがワンテンポずれ、守るべきインサイドを空けてしまった。そこにペレスが入り込もうとして接触。初日FP2を4位発進、手ごたえがあったが予選で渋滞にはまり9位グリッドに。
ストレスが溜まっていただけにこの結末に怒り心頭、15年4位入賞に次ぐ今年のモナコは破壊された。