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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.09.24 00:00
更新日: 2018.02.15 22:24

ポルシェ911 GT3 R ハイブリッド、珠海でのレースに参加


プレスインフォメーション
2010年9月24日

インターナショナル・ル・マン・カップ

ポルシェ911 GT3 R ハイブリッド、珠海でのレースに参加

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)のワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)とパトリック・ロング(米国)は、11月7日に中国の広東省珠海で行われる1,000 kmレースにポルシェ911 GT3 R ハイブリッドで参戦することになりました。これはヴァイザッハ生まれの革新的なスポーツカーにとって、中国で参加する最初のイベントとなります。911 GT3 Rハイブリッドには、リアにマウントされた480 PSのエンジンをアシストするため、フロントアクスルに各60 kWを発生する2個のモーターが搭載されています。珠海国際サーキットでのレースは、シルバーストンとロードアトランタに続き、新しく始まったインターナショナル・ル・マン・カップの第3戦(最終戦)として開催されるものですが、911 GT3 R ハイブリッドはポイント対象外となります。

 イェルク・ベルクマイスターは、「ニュルブルクリンク北コースでのレースデビューののち、このマシンを中国でドライブするというのは、今シーズンのすばらしい締めくくりとなります」と述べています。ニュルブルクリンク24時間レースでは、911 GT3 R ハイブリッドは最先端テクノロジーのポテンシャルを実証し、フィニッシュ直前までレースをリードしましたが、イェルク・ベルクマイスターもその時のドライバークルーの一員でした。ちなみにイェルク・ベルクマイスター/パトリック・ロング組はアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)でも、ポルシェ911 GT3 RSRにより、あと少しでGTクラスタイトルの防衛に成功するところまで来ています。

 フランス西部自動車クラブ(ACO)主催の新しいインターナショナル・ル・マン・カップをサポートするポルシェにとって、珠海でのレースは、「ポルシェ インテリジェントパフォーマンス」のフィロソフィを完璧に具現化した「走る実験室」ともいうべき911 GT3 R ハイブリッドを紹介する大きなチャンスとなります。

 ポルシェ911 GT3 R ハイブリッドの革新的なハイブリッドシステムは、レース専用に開発されたもので、従来のハイブリッドシステムとはコンポーネントも構成も大きく異なり、リアの4リッター水平対向6気筒エンジンを前輪の2個のモーターがアシストします。911 GT3 R ハイブリッドはブレーキング時のエネルギーをフライホイールに蓄えます。加速時には自動的にこのエネルギーがフロントホイールに供給され、エンジンをアシストします。これにより燃料消費量が低減され、サーキットでの航続距離が伸びます。さらにドライバーは、追い越し時、パフォーマンスを引き出すためにステアリングホイールに設けられたブーストスイッチを使うことで蓄えられたエネルギーを手動で利用することができます。


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