最高峰クラスで7度のチャンピオンを獲得したモビスター・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、モンスター・ヤマハ・テック3のヨハン・ザルコが最高峰クラスのデビュー戦で見せた走りに称賛を送った。
開幕戦カタールGPの予選日は雨による路面不良により、フリー走行3回目までの総合結果によってグリンド順位が決定され、ザルコは4番グリッドを獲得した。
決勝レースではザルコが1周目を終えてトップに立ち、6周目までレースをリードした。しかし、7周目の2コーナー進入時にフロントからスリップダウンし転倒。ザルコは完走はできなかったったものの、彼の走りはライバルたちからの称賛を集めた。
ヤマハのファクトリーチームに所属するロッシは、ザルコの走りを「素晴らしく力強い」と評し、次のようにコメント。
「(VR46アカデミーの)フランコ・モルビデリがザルコはMoto2で優れた実績があるし、MotoGPでも速くなるだろうといつも言っていた。だから、MotoGPでの彼のパフォーマンスに興味があったんだ」
「(ザルコの転倒は)あのコンディションの下での経験不足から来るミスだった。でも素晴らしいパフォーマンスだったよ」
ロッシは、オフシーズン中のヤマハ・テック3の速さを挙げ、ザルコに抜かれるのは“オフィシャルテスト中の悪夢”だったと冗談を言ったが、ザルコとチームメイトのジョナス・フォルガーが乗りこなす2016年モデルのマシンは、MotoGPのルーキーが取り組むにはとりわけ理解しやすいバイクだと語った。