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投稿日: 2018.04.15 12:00
更新日: 2018.04.19 11:49

SBK第3戦レース1:多重クラッシュにより赤旗中断も、カワサキのレイがシーズン2勝目


MotoGP | SBK第3戦レース1:多重クラッシュにより赤旗中断も、カワサキのレイがシーズン2勝目

 4月14日、スーパーバイク世界選手権(SBK)第3戦アラゴンラウンドの予選・決勝レース1が、スペインのモーターランドアラゴンで行われ、ジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。

 午前に行われた予選スーパーポール2(SP2)は、スーパーポール1(SP1)で1番手、2番手タイムをマークしたマイケル・リナルディ(ドゥカティ)とウラジミール・レオノフ(カワサキ)を加えた12名のライダーによって、ドライコンディションで争われた。

 SP2の1回目のアタックでトップに立ったのはジョナサン・レイ(カワサキ)。セッション残り5分を切ったところで2回目のアタックが始まると、残り1分23秒でジョルディ・トーレス(MVアグスタ)がファステストを更新するが、残り30秒を切ったところでレイが再びトップに浮上する。しかし、メランドリが残り20秒を切ったところで1分49秒543を記録し、2018年シーズン初ポールポジションを獲得した。

 2番手にレイ、トム・サイクス(カワサキ)が3番手とフロントロウを獲得。サイクスは午前中のFP4で転倒を喫したが、大きなダメージはなかった。4番手にチャビ・フォレズ(ドゥカティ)、5番手にアレックス・ロウズ(ヤマハ)、6番手にマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)が続き、セカンドロウに並んだ。

 迎えたレース1は気温11度、路面温度18度のドライコンディションでスタート。ポールポジションスタートのメランドリのリードで始まるが、オープニングラップでレイが早くもトップに浮上する。ところが、2周目の11コーナーでジョルディ・トーレス(MVアグスタ)、レオン・キャミア(ホンダ)、ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)の3人による多重クラッシュが発生。トップ集団が3周目に差し掛かったところでレースは赤旗中断となる。

 レースは約25分の中断を経て、1周減算の17周で再スタートが切られた。レイは2度目のスタートでも好ダッシュを見せてトップに浮上。序盤はアレックス・ロウズ(ヤマハ)、メランドリ、フォレズがトップ集団を形成するが、次第にロウズが遅れ始め、5周目にはレイ、メランドリ、フォレズの3人によるトップ争いとなり周回を重ねていく。

フォレズは一時、レースをリードしたが終盤にレイに交わされた
フォレズは一時、レースをリードしたが終盤にレイに交わされた

 8周目の1コーナーでフォレズがメランドリを交わして2番手に浮上。続く9周目の1コーナーではフォレズがレイを交わしてトップに立ちレース中盤はフォレズがレースをリードする。しかし12周目の最終コーナーでレイがトップを奪い返し、ペースアップ。14周目には2番手以下に約1秒半のリードを取って独走態勢を築くと、そのままリードを広げ、2018年シーズン2勝目を飾った。

 2番手争いは終盤に後方からチャズ・デイビス(ドゥカティ)が追いつき、デイビス、フォレズ、メランドリの3台のドゥカティによるバトルとなる。2番手はフォレズがキープ、メランドリとデイビスがチームメイト同士で接戦の3番手争いを展開していたが、最終ラップに入る1コーナーでメランドリのラインがワイドになったすきをついてデイビスがメランドリを交わし3番手に浮上。

 さらにデイビスはコース後半の15コーナーでフォレズを交わして2番手に浮上し、そのまま2位でチェッカーを受けた。フォレズは僅差の3位でゴール。メランドリは大きく遅れ、フォレズから約4秒半差の単独4位でチェッカーを受けた。

 5位にマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、6位にトム・サイクス(カワサキ)が続き、序盤トップ争いに加わったロウズはじりじりと順位を下げて7位でゴールしている。

 最初の赤旗の原因となった多重クラッシュの当事者となったトーレス、キャミアは再スタートレースに出走せず。また、レオノフはSP2での転倒の影響でレース1に出走しなかった。

 以下、SBK第3戦アラゴンラウンド 決勝レース1(ヒート2)順位結果。


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