7月29日に決勝が行われる鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けた公開合同テストが、7月10日（火）より鈴鹿サーキットで始まった。雨に見舞われた前週のメーカー合同テストとは打って変わり、青空が広がる8耐らしい厳しい暑さとなった。
今週末にレースがあるMotoGP組などは、ほとんど参加していなかったが、Team KAGAYAMAのジョー・ロバーツ（Moto2）、浦本修充（CEV RFMEスペイン選手権）のふたりは、スケジュールを調整し、初日のみ参加。貴重なドライコンディションでのテストを行っていた。
また、日曜日にレースを終えたばかりのSBK（スーパーバイク世界選手権）勢、BSB（ブリティッシュ・スーパーバイク）勢は、到着した直後ながら猛暑のコースに出て行った。中でも注目を集めたのが、SBKチャンピオンのジョナサン・レイだ。
当初は2本目以降から走行する予定だったレイが、1本目の走行開始1時間前にサーキット入りしたにも関わらず、最初の走行からコースイン。今年の鈴鹿8耐への“やる気”を感じさせた。Kawasaki Team GREENは、レオン・ハスラムも来日し、渡辺一馬と3人が初めてそろってのテストとなった。
YAMAHA FACTORY RACING TEAMもマイケル・ファン・デル・マーク、アレックス・ローズ、そして中須賀克行の3名が勢ぞろい。MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaはパトリック・ジェイコブセン、YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACINGは、ブラッドリー・レイ、Red Bull Honda with 日本郵便はレオン・キャミア、EVA RT Webike TRICK STARは、アンソニー・ウエスト、ARMY･GIRL TEAM MF & Kawasakiは、大久保光が駆けつけた。
そのなかでも速さを見せたのは、4連覇を狙うヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの中須賀だった。1本目で2分07秒531をマークすると、夜間走行で2分07秒379を記録し、これが初日総合トップタイムとなった。
「ようやく鈴鹿8耐らしい暑さになってきたので、本番に向けていいテストになっています。マイケルもローズも安定した速さを見せてくれていますし、細かい部分を詰めている最中です」と中須賀。
2番手にレッドブル・ホンダwith日本郵便の高橋巧は2分07秒604で続き、トップ2が2分07秒台。しかし、2本目の走行でキャミアが110Rで転倒してしまい、その後の走行は見合わせている。
3番手に2分08秒045のカワサキ・チームグリーン、4番手に2分08秒179のau・テルルMotoUPレーシングの秋吉耕佑、6番手に2分08秒281のヨシムラ・スズキMOTULレーシング、7番手に2分08秒787のS-PULSE DREAM RACING･IAIと続いた。
公開合同テストは7月12日（木）まで鈴鹿サーキットで行われる。
以下、公開合同テスト初日のタイム結果。
