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MotoGP ニュース

投稿日: 2018.11.02 19:32
更新日: 2018.11.04 13:48

ホンダ高橋巧がヤマハ中須賀に一矢報いるか。SBKライダー参戦で全日本ロードJSB1000最終戦は混戦の予感

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MotoGP | ホンダ高橋巧がヤマハ中須賀に一矢報いるか。SBKライダー参戦で全日本ロードJSB1000最終戦は混戦の予感

 圧倒的な強さを見せるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行か。10年ぶりのファクトリー参戦となるTeam HRCの高橋巧か──。鈴鹿サーキットでの最終戦までもつれこんだ全日本ロードレース選手権JSB1000クラスのタイトル争いは、絶対王者・中須賀に挑む高橋の意地の見せどころであり、ヤマハとホンダのプライドのぶつかり合いでもある。

 9戦中8勝を挙げ、ランキングトップの座に就いている中須賀。11月2日の午前・午後に行われたART合同走行でも総合トップタイムをマークしてみせた。総合トップとなった中須賀は「ここまで積み重ねてきたものがあるからこそ、今の位置がある。さすがに7回チャンピオン獲ってますからね。特に緊張してるわけでもないし、いつも通りのレースができると思ってます」と、余裕と自信を覗かせる。

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

 中須賀を逆転する可能性を持っているのは、ランキング2番手の高橋巧だけだ。だが、2018年シーズンはまさかの未勝利。ふたりのポイント差は43ある。最終戦は10周のレース1、20周のレース2という変則的な2レース制で行われ、ボーナスポイントも与えられるが、高橋にとってはかなり厳しい状況だ。レース1でタイトルを決める可能性が高い中須賀を、高橋がどう阻止するかに注目が集まる。

 ART合同走行を終えた高橋は、「タイムは自己ベスト付近まで出ている。今年のなかでは一番(優勝の)可能性があると思います」と手応えを得たようだ。「10周しかないレース1に照準を絞って、勝負をかけたい」と“ストップ中須賀”に意気込みを見せる。「鈴鹿は、8耐(鈴鹿8時間耐久ロードレース)というHRCにとって大きな意味があるレースが行われるサーキット。『来年に向けて』という意味でも、ここで勝っておきたい」

 中須賀が駆るヤマハYZF-R1は、ヤマハファクトリーが2015年のデビュー以来4年をかけて細部を煮詰め、熟成を重ねてきた。一方、高橋が走らせるホンダCBR1000RRWはHRCが威信を懸けて開発し、車名の末尾にはワークスを示す“W”を冠している。


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