ロードレース世界選手権Moto2クラス、Moto3クラスのカタール公式テスト最終日が、3月3日、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた。テスト3日目を総合トップで終えたのは、Moto2がサム・ロウズ（FEDERAL OIL GRESINI Moto2）で、Moto3がロマーノ・フェナティ（SNIPERS TEAM）。日本人ライダーとしては、鈴木竜生（SIC58 SQUADRA CORSE）が最終日総合8番手で3日間のテストを終えている。
2019年シーズン開幕前に行われた最後の公式テストは、3日目も現地時間14時から21時30分にかけて、各クラス3回のセッションに分けて行われた。この日はMoto3のガブリエル・ロドリゴ（KOMMERLING GRESINI Moto3）が怪我により走行をキャンセルし、Moto3は総勢27名のライダーがテストに参加している。
■Moto2は最終日もロウズが制し、3日間総合トップ
ロウズは2日目を総合トップで終えると、3日目も2回目のセッション8で1分58秒439のタイムをマーク。前日の自己ベストを約0.4秒更新し、これが3日間総合のトップタイムとなった。ロウズは初日も総合2番手で終えており、3日間のテストをいい形で締めくくったと言えそうだ。
最終日総合2番手にはトーマス・ルティ（DYNAVOLT INTACT GP）がつけ、MotoGPクラス参戦経験のあるふたりのライダーがトップ2を占めている。最終日総合3番手にはレミー・ガードナー（ONEXOX TKKR SAG TEAM）、4番手にはアウグスト・フェルナンデス（FLEXBOX HP 40）、5番手にはマルセル・シュロッター（DYNAVOLT INTACT GP）とカレックス勢が続いた。
カレックス勢に割って入ったのはスピード・アップのシャシーを使用するホルヘ・ナバーロ（＋EGO SPEED UP）で、最終日総合7番手。KTMはブラッド・ビンダー（RED BULL KTM AJO）の最終日総合10番手が最上位だった。ビンダーは3日間の総合順位としても10番手で終えている。
長島哲太はテスト最終日、最後のセッション9の走行をキャンセルしたが、2回目のセッション8で1分59秒306を記録して自己ベストを更新。最終日、3日間ともに総合14番手でテストを締めくくった。
日本製シャシーNTSで戦うNTS RW RACING GPは、ボ・ベンスナイダーの3日間の総合で15番手が最上位。久々のロードレース世界選手権復帰となったMVアグスタは、ドミニク・エガーター（MV AGUSTA IDEALAVORO FORWARD）の3日間総合26番手がベストポジションとなった。
3日間総合のタイム差としては、トップのロウズから19番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオ（＋EGO SPEED UP）まで、19名のライダーが1秒以内にひしめく結果となった。2019年からエンジンサプライヤーがトライアンフに変更となったMoto2。今季も接戦はまぬがれそうにない。
■Moto3はフェナティがトップを維持。日本人ライダーは鈴木の8番手が最上位
Moto3は2日目に続き、最終日もSNIPERS TEAMのふたりがトップ2を維持。フェナティが2分5秒285のトップタイムをマークし、トニー・アルボリーノもフェナティから約0.2秒差となる2分5秒515で自己ベストを更新して、最終日総合2番手に続いた。
このふたりに続き最終日総合3番手となったのは、こちらも2日目と同じくアロン・カネト（STERILGARDA MAX RACING TEAM）。2日目、最終日ともに同じ顔触れがトップ3に並んだ。
日本人ライダーとしては、鈴木が3日目2回目のセッション8で2分6秒090をマーク。前日の自己ベストからタイムを約0.8秒更新し、最終日総合8番手でテストを終えている。
初日、2日目に総合5番手につけていた鳥羽海渡（HONDA TEAM ASIA）は、3日目3回目のセッション9に自己ベストを更新し、最終日総合としては11番手。真崎一輝（BOE SKULL RIDER MUGEN RACE）は最終日総合13番手、佐々木歩夢（PETRONAS SPRINTA RACING）は15番手で、ルーキーの小椋藍（HONDA TEAM ASIA）は19番手だった。
MotoGPクラスに続き、Moto2クラス、Moto3クラスのカタール公式テストが3日間の日程を終えた。3月8～10日、2019年シーズンのMotoGPがいよいよ幕を開ける。
以下、カタール公式テストMoto2、Moto3の3日間総合タイム結果。
