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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.06.24 10:40
更新日: 2019.06.24 11:45

SBK第7戦イタリアのレース2でカワサキが表彰台を独占。レイはダブルウインで今季4勝目を挙げる

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MotoGP | SBK第7戦イタリアのレース2でカワサキが表彰台を独占。レイはダブルウインで今季4勝目を挙げる

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第7戦イタリア(ミサノ)がミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、レース1、レース2でジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が優勝。レース2ではカワサキが表彰台を独占した。

 今大会も高橋裕紀(モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム)がレオン・キャミアの代役として参戦。また、ミケーレ・ピロがバーニーレーシングチームからエントリーした。

 さらに初日のフリー走行2回目では、マイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)がハイサイド転倒。ファン・デル・マークは肋骨や右手首を骨折し、第7戦イタリアを欠場することとなった。

 スーパーポールによってポールポジションを獲得したのはレイ。サンドロ・コルテセ(GRTヤマハ・ワールドSBK)が2番手、トム・サイクス(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が3番手でフロントロウに並んだ。アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)は5番グリッドを獲得している。

■レース1:赤旗中断のウエットレースでレイが今季4勝目

 レース1は雨によりスタートディレイ。約25分遅れでレースが始まった。レース1のコンディションは気温23度、路面温度25度、路面状況はウエット。

 ポールポジションからホールショットを奪ったのはレイ。レイにアレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)、サイクスが続く。レイとロウズがテール・トゥ・ノーズでオープニングラップを終えたが、2周目1コーナーの飛び込みでロウズがレイを交わしてトップを奪取。ロウズは2周目、さらに3周目にもファステストをたたき出すと、レイを引き離しにかかる。

 しかし4周目、赤旗が提示。天候の悪化によりレースは一時中断となった。その後、約30分の中断を経て、周回数18周でレースが再開。グリッド順は赤旗中断前のポジション順となり、ロウズがポールポジション、2番手にレイ、3番手にサイクスが並んだ。

 2回目のスタートでトップに立ったのはやはりレイだった。レイは4周目でファステストラップをたたき出して先頭をキープ。しかし2番手のロウズもレイを逃さない。ロウズは5周目に自己ベストをマーク。引き続き、レイを追う。

 7周目の8コーナー、ロウズがブレーキングでレイにインに飛び込み、オーバーテイク。ついにトップに浮上した。ロウズはレイを交わすとその差を広げていく。

 ロウズはレイに対し1秒以上のアドバンテージを築いてトップを走行していたが、9周目、11コーナーでロウズがまさかのスリップダウン。転倒を喫し、そのまま痛恨のリタイアとなった。

 代わってレースリーダーとなったレイはすでに2番手のサイクスに対し5秒以上の差をつけており、この時点で単特トップ。2番手はサイクス、3番手にハスラムがつける。そして、5番手スタートのアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が4番手につけていた。

序盤から上位をキープし、2位でフィニッシュしたサイクス
序盤から上位をキープし、2位でフィニッシュしたサイクス

 そんな12周目8コーナーで、3番手を走行中だったハスラムがクラッシュ。バウティスタが3番手に浮上する。

 レイはそのままトップを守り切り、今季3勝目となる優勝を果たした。2位でチェッカーを受けたのはサイクスで、BMWモトラッド・ワールドSBKチームに移籍後初、SBKでファクトリー体制を復活させたBMWとしても初の表彰台獲得となった。3位にはバウティスタが入り表彰台の最後の一角を手にしている。

雨の第7戦イタリアのレース1を制したレイ、移籍後初表彰台獲得の2位のサイクスと3位のバウティスタ
雨の第7戦イタリアのレース1を制したレイ、移籍後初表彰台獲得の2位のサイクスと3位のバウティスタ

 また、高橋裕紀(モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム)がこのレースで8位フィニッシュ。自身としてもSBKにおける自己最高位を獲得し、同時にこの結果はモリワキ-アルティア・ホンダ・チームにとっても今季ベストリザルトとなった。

 同じくモリワキ-アルティア・ホンダ・チームの清成龍一も14位フィニッシュを果たし、ポイントを獲得している。

自身としてもモリワキ-アルティア・ホンダ・チームとしてもベストリザルトとなる8位を獲得した高橋
自身としてもモリワキ-アルティア・ホンダ・チームとしてもベストリザルトとなる8位を獲得した高橋

■SBK第7戦イタリア レース1順位結果(18周) ※赤旗中断から再開後のレース結果

Pos. No. Rider Team/Machine Time/Gap
1 1 J.レイ カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 32’16.526
2 66 T.サイクス BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 3.692
3 19 A.バウティスタ Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 7.756
4 76 L.バズ テンケイト・レーシング(ヤマハYZF-R1) 12.932
5 7 C.デイビス Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 15.801
6 33 M.メランドリ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 41.963
7 11 S.コルテセ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 45.967
8 72 高橋裕紀 モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) 46.479
9 87 L.ザネッティ モトコルサ・レーシング(ドゥカティパニガーレV4 R) 47.695
10 36 L.メルカド オレラック・レーシングVerdNatura(カワサキZX-10RR) 48.026
11 52 A.デルビアンコ アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR) 49.700
12 81 J.トーレス チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR) 49.833
13 97 S.カヴァリエリ モトコルサ・レーシング(ドゥカティパニガーレV4 R) 1’08.793
14 23 清成龍一 モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) 1’13.510
15 28 M.ライターベルガー BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 1’36.134
RET 54 T.ラズガットリオグル ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR) 1 Lap(リタイア)
RET 91 L.ハスラム カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 6 Laps(リタイア)
RET 21 M.ルーベン・リナルディ バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R) 8 Laps(リタイア)
RET 22 A.ロウズ パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 10 Laps(リタイア)
RET 51 M.ピロ バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R) 10 Laps(リタイア)
RET 9 D.シュミッター iXSレーシング・パワード・バイYART(ヤマハYZF-R1) 10 Laps(リタイア)

■スーパーポール・レース:レイが2番手走行中に転倒。バウティスタが今季14勝目


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