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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.09.20 22:05
更新日: 2020.09.21 01:23

MotoGP第8戦:転倒、リタイア続出のレースでヤマハのビニャーレスが2020年初優勝。中上は12番手から6位フィニッシュ

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MotoGP | MotoGP第8戦:転倒、リタイア続出のレースでヤマハのビニャーレスが2020年初優勝。中上は12番手から6位フィニッシュ

 MotoGP第8戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が2020年シーズン初優勝を飾った。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は12番手スタートから6位でフィニッシュを果たしている。

 MotoGPクラスの前に決勝レースが行われたMoto2クラスでは、レース中に雨が落ち、その影響でレースが中断。その後、レース周回数を減算して再開された。MotoGPクラスの決勝レースが開催されるころには陽が射し、予定された現地時間14時(日本時間21時)よりドライコンディションで行われた。

 気温27度、路面温度38度で始まったMotoGPクラスの決勝レース。ホールショットを奪ったのは2番グリッドスタートのジャック・ミラー(プラマック・レーシング)。ミラーは午前中に行われたウオームアップセッションでハイサイド転倒を喫したが、無事に決勝レースに出走していた。

 そのミラーを、ビニャーレスがオーバーテイク。ビニャーレスがオープニングラップをトップで終える。2番手に続くのはミラー、そして3番手にミラーのチームメイトであるフランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)が続く。

 序盤は転倒が相次いだ。1周目には前戦ウイナーのフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)とアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が8コーナーで転倒。2周目、6番手付近を走行していたバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が4コーナーで転倒を喫する。この2周目には上位を走行していたブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が15コーナーでクラッシュ。モルビデリ、ロッシ、ビンダーは再び戦線に復帰した。

 こうしたなかでトップを守るビニャーレス。4周目を迎えるころには2番手にバニャイアが浮上し、3番手にポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)がつける。また、ビンダーがこの周回で2回目の転倒を1コーナーで喫した。

 前戦でリヤタイヤのグリップに苦しんだビニャーレスは、前戦に履いたハードタイヤから、今回はミディアムタイヤを選択。1分32秒中盤のタイムを刻みながらレースをリードする。しかしそのビニャーレスに、前戦2位フィニッシュのバニャイアが迫る。その差は約0.1秒。バニャイアは5周目にはファステストラップを叩き出しながらビニャーレスを追い、6周目の4コーナーでビニャーレスがややワイドになったところを見逃さず、オーバーテイク。

 トップに立ったバニャイアは、ビニャーレスに対して0.5秒、0.7秒と少しずつ差を広げていく。ビニャーレスの約1秒後方には、変わらずエスパルガロ弟がつけ、さらにその0.7秒ほど後方にファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が続く状況。

 9周目、2番グリッドスタートだったミラーがピットイン。バイクを降りてピットボックスに歩いていった。

 レース折り返しの13周目を迎え、トップは依然としてバニャイア。その約1.4秒後方にビニャーレス、さらに約2秒後方にエスパルガロ弟が続き、トップ3はそれぞれ単独走行。4番手にはクアルタラロ、5番手にはジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)がつける。

 17周目には、転倒から再びレースに復帰していたロッシがピットイン。地元サーキットであるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで無念のリタイアとなった。

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