MotoGP第15戦ポルトガルGPの決勝レースが、ポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、MotoGPクラスはミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)がポール・トゥ・ウイン。ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)は16周目にピットイン。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は後半に追い上げ、5位でフィニッシュを果たした。
2020年シーズン最終戦の決勝レースは、気温21度、路面温度27度のドライコンディションでスタート。ポールポジションスタートのミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が好スタートを切ってホールショットを奪い、2番手にフランコ・モルビデリ(レッドブルKTMテック3)、3番手にジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、そして4番手にはカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)が続く。
母国グランプリとなるオリベイラのペースは序盤から速く、2周目には早くも2番手に1秒以上の差を築き、トップを独走しつつあった。オリベイラは4周目に1分39秒879のファステストラップを記録し、その後も2番手のモルビデリとの差を広げていく。
2番手のモルビデリと3番手のミラーのポジションには変わりなく、このふたりも4番手に浮上したポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)に対し3秒以上のアドバンテージをつけていた。
11番手スタートだった中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は、10周目にファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)を交わして9番手に浮上すると、前を走るアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)を追う。クアルタラロはペースが上がらず、その後もポジションを落としていった。
14周目を迎えても依然としてオリベイラがトップを独走。その約4秒後方にモルビデリとミラーがつけ、表彰台圏内の3ライダーは盤石のレース展開である。
一方、4番手のP.エスパルガロ以降は少しずつ間隔を開けて連なるような展開が続く。15周目にはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ・チーム)が8番手のリンスを交わし、同じタイミングで中上もリンスをオーバーテイク。ドヴィツィオーゾが8番手、中上が9番手にポジションを上げる。
10周目、前戦バレンシアGPでタイトルを獲得したジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)がピットイン。何らかのトラブルが発生したものと思われる。ミルは20番グリッドからスタートして1周目にフランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)と接触し、その後、16番手付近を走行していた。