MotoGP第7戦カタルーニャGPの決勝レースがバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われ、MotoGPクラスで優勝したミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)、2位のヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、3位のジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。レースを振り返った。
■ミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)/決勝:優勝
「序盤に(後ろのライダーの)ポジションの入れ替わりがあったのはわかっていた。2番手になって、後方と少し差があったので安心して、タイヤを労わるライン取りができ、ミスをしないようにした。それが優勝できたポイントだったと思う。みんなにとってとてもきついレースだった。でも僕は(フロントに)ハードタイヤを履いていて、終盤にはクラッシュしないように走るのがすごく大変だったよ」
「序盤のレースペースはある程度予想していた。それに、ファビオ(・クアルタラロ)が速いだろうとも思っていた。もし彼が序盤にトップに立っていたら、難しかったかもしれない。ただ、彼には今日、あまりマージンがなかったみたいだ。彼が僕をオーバーテイクしたときに、彼についていって追い詰めるチャンスかもしれないと思った。そして、なんとかそうすることができた。それからファビオは僕から離れずにいたのだと思う。ただ、彼のレザースーツに不運な出来事が起こった。そして、残り数周でヨハン(・ザルコ)がやってきたわけだけど、(優勝できて)うれしいよ」
■ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)/決勝:2位
「2位になれてうれしい。残り2周ではミゲルをとらえようと攻めていたんだ。僕はセクター1で速かった。セクター2とセクター4では、タイムを縮めるのが難しかった。だから、彼に仕掛けようと考えてはいたんだけど、計算が足りなかったね。2位フィニッシュでよかったんだと思う。優勝のために攻めようとしているときであっても、2番手にいるならミスはしたくないものだからね」
「でもまあ、それ以外は昨日思っていたよりもよかったよ。僕はリヤを上手くコントロールできると思っていた。でも、レース序盤はミスをしないようにしていて、それでポジションを落としたんだと思う。アレイシ・エスパルガロやマルク・マルケスが攻めてきたからね。そのあと、ポジションを落とさないために少しアグレッシブに走り始めた。そしてジャック(・ミラー)とのポジション争い。まったく同じバイクだから、オーバーテイクするのが難しかったよ。それで少し時間を使ってしまった。それに、彼の後ろでタイヤが少し、熱くなってしまったんだ」
「でも、ジャックをオーバーテイクできて、それからファビオ、ジョアン・ミルをとらえようとした。これには多くのエネルギーを費やすことになった。オーバーテイクはできた。ただ、そのために終盤はかなり限界だったんだ」
「今のチャンピオンシップの状況については、とてもうれしい。ジョアン・ミルをオーバーテイクして、そして表彰台に立って、少なくともファビオの前でポイントを獲得するのが状況として完ぺきだと思っていたんだ」
「(ファビオの)レザースーツに起こった問題は驚きだった。何が起こったのか、本当にわからないよ。ただ、彼の後ろにいたら、3コーナーでファビオが胸部のプロテクターを外したんだ。『何をしているんだろう、腕に何か痛みがあったのかもしれない』とは思った。でもわからなかった。ただ、彼はタイムをロスしていたのはわかった」
「それからファビオをオーバーテイクできた。チャンピオンシップにとってよかったね。ただ、あまりチャンピオンシップについては考えすぎないようにしたい。そうすると、レースにまた集中できる。優勝については考えすぎないようにする、それが最後まで集中力を保つ一番いいやり方だと思う。いい日曜日だった」