8月26日、シルバーストン・サーキットで開催される2021年MotoGP第12戦イギリスGPを前にプレスカンファレンスが行われ、今大会で最高峰クラスのデビューを果たすジェイク・ディクソン（ペトロナス・ヤマハSRT）がレースへの意気込みを語った。
MotoGPのヤマハチームは、フランコ・モルビデリ（ペトロナス・ヤマハSRT）が左膝の怪我で欠場しているため、前戦までは代役で2021年よりヤマハ・ファクトリー・レーシングのMotoGPテストライダーを務めているカル・クラッチローが参戦していた。
しかし、マーベリック・ビニャーレス（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）がヤマハとの契約を即時終了させたことから第12戦イギリスGPでは2シートが空くこととなった。
そのため、第12戦イギリスGPではクラッチローがビニャーレスのシートに着き、Moto2クラスに参戦しているディクソンが急きょモルビデリの代役でペトロナス・ヤマハSRTからMotoGPデビューを果たすことに決まった。
ヤマハYZR-M1を初めてライドするディクソンは「ペトロナスがMotoGPマシンに乗る機会を与えてくれたことに感謝している」とプレスカンファレンスで語った。
「もし誰かがデビューできるとしたら、自分のホームでやるだろうと思っていたので、待ち遠しい。満員の観客の前で走れるし、シルバーストンはヤマハに合っているようだ。確かに、大きな学習になると思うが、僕はそれに挑戦して、何ができるかを見極める準備ができている」
「今、ジョアン・ミルと話していたが、何度か眠れない夜を過ごしたことがあると言っていた。確かに興奮しているが、同時に緊張もしている」
「自分に何かを期待しているわけではないが、大きな学びの場でもある。何も期待しないし、MotoGPバイクに乗ったこともないし、何もかもが違う。ただ、週末に自分ができる最高の仕事をして、それを引き受けて、楽しめるかどうかを見極めたいと思う」
また、同じヤマハのマシンを駆るファビオ・クアルタラロ（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）は、ディクソンへアドバイスを送った。
「冷静になることだ。僕はバレンシアで（初めて）走らせた時は短いコースだったが、初日は完全に迷子になっていた。その日はテストの日だった。彼には、まったく違うと言っておいた」
「パワーとブレーキの感触はすでに感じているだろうし、ラップタイムはあまり見ないようにして、そう、気楽に行こう！」
