MotoGP第14戦サンマリノGPの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスで優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、3位のエネア・バスティアニーニ(アビンティア・エスポンソラーマ)が会見に出席。レースを振り返った。
■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:優勝
「スタートがとても重要だとわかっていたから、最初から攻めたよ。僕は序盤のタイヤのグリップがよく、(リヤに)ミディアムタイヤを履くファビオ(・クアルタラロ)は後半に速いとわかっていたからね。これまでの中でも最高のスタートを切れた。1周目を終えてストレートを通過したら、サインボードに『+1.0』とあった。信じられなかった」
「タイヤを労わって走るように心がけていた。そして、最終ラップはとても難しかった。ファビオは0.4、0.5秒くらいずつ差を詰めてきていた。僕は全力を尽くし、セクター3の区間タイムではこの日のレースで最速だった。素晴らしかったよ」
「(クアルタラロが追いついてきたときには)はらはらしたよ。それに、過去にドゥカティはミサノをそれほど得意としていたわけではなかったし。ファビオがセクター1、4で速いのはわかっていた。一方、僕たちはセクター2、3が速かった。僕はただ彼に接近されすぎないように頑張った。最終ラップを完ぺきなラップにしようとしたんだ」
「(前戦)アラゴンでの優勝は、ここでもまた優勝する、というさらなるモチベーションになった。このサーキットはかなり特別なんだ。母国グランプリで、母国のファンがいるレースだからね。素晴らしい気持ちだった。チェッカー後はスローダウンしながら心の中でみんなにあいさつして、ドゥカティの観客席に行き優勝を祝った。このレースすべてがとても楽しかったよ」
■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:2位
「全力を尽くしたと思う。優勝だったらまた違っていたけれど、2位になってまずはうれしかった。チャンピオンシップを考えてもそうだけれど、持てる力を出し切ったから。序盤はジャック(・ミラー)とホルヘ(・マルティン)と最終ラップみたいに争った」
「そして、最終ラップは、ペッコ(※フランセスコ・バニャイアの愛称)とはちょっとだけ、離れていたね。4コーナー、5コーナーはジャックよりもペッコの方がいい走りをしていて、僕は6コーナーで交わしたかったんだけど、距離が離れていて(タイヤの)スピンもひどかった。そしてセクター3では、彼の走りに『最終ラップなのにタイムアタックのラップみたいだ』と思ったよ。そして12コーナーで、『冷静になろう』と自分に言い聞かせた。ほんとにいいレースだったし、すごく楽しんだレースでもあったよ」