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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.04.12 20:31
更新日: 2022.04.12 21:15

【レースフォーカス】GP21を走らせるバスティアニーニが作り出す“差”/MotoGP第4戦アメリカズGP

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MotoGP | 【レースフォーカス】GP21を走らせるバスティアニーニが作り出す“差”/MotoGP第4戦アメリカズGP

 MotoGP第4戦アメリカズGPではエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が2勝目を挙げた。ドゥカティの2021年型マシン、デスモセディチGP21を駆るバスティアニーニの強さの要因はどこにあるのだろう。

 アメリカズGPの予選では、ホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)がポールポジションを獲得し、2番手にジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)、3番手にフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が並び、さらには4番手にヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、5番手にバスティアニーニが続いた。つまり、5番グリッドまでをドゥカティが独占したのだ。中でもドゥカティのファクトリーチームのふたりにとっては、今季初めてのフロントロウだった。

アメリカズGPでフロントロウを獲得したマルティン(左)、ミラー(中央)、バニャイア(右)
アメリカズGPでフロントロウを獲得したマルティン(左)、ミラー(中央)、バニャイア(右)

 しかし、決勝レースで主役となったのはサテライトチームのライダー、バスティアニーニだった。レース後半までミラーがトップを走るも、バスティアニーニは大きく離されることなく3番手、2番手とじりじりとポジションを上げていった。バスティアニーニは特にセクター1で切り返しの多いサーキット・オブ・ジ・アメリカズのレイアウトを考え、タイヤと自身の体力を温存していた。そして残り5周でミラーをパスし、優勝を飾った。

 バスティアニーニにかわされた周はミラーにもミスがあったというが、それでもトップに立ったバスティアニーニは他の追随を許すことはなく、やはりバスティアニーニに分があったのだろう。一方のミラーはその後、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)にかわされて3位でフィニッシュしている。ドゥカティのファクトリーチームとしては今季初の表彰台だ。

エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)
エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)

 ミラーはファクトリーマシンのデスモセディチGP22を走らせる一方、バスティアニーニは昨年型のGP21を使用している。ただ、バスティアニーニが生むタイヤマネジメントの差は、バスティアニーニ自身、つまりライダーによるものだ、とミラーは決勝後の会見で語った。

「昨年、(バスティアニーニが走らせていた)GP19でもそうだった。彼はスロットルの開け方がほんとに素晴らしいんだ。ある意味、彼は旋回でリヤを使っていない。とてもスムーズに安定して、そして速く走ることができる。そのタイヤマネジメントは最高だ。だからつまり、(タイヤマネジメントの差は)彼自身によるものなんだよ」

「彼は今、とてもうまくバイクに乗っている。彼がかわしていくときは、楽々と走っているように見えるんだ。スタイルは特殊で、シートの真ん中に座り、そして頭を傾けている。バイクが動くのに任せて、すごく落ち着いて乗っているんだ」

 そうミラーに評価されたバスティアニーニは自身の強みはコーナー進入だとしながら、改善ポイントについてはコーナリングを挙げている。「データを確認すると、ジャックやマルティンに比べて遅いから、よくしていかないと」。ともあれ、2勝目によってバスティアニーニは自身の速さをさらに証明したと言える。

エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2022MotoGP第4戦アメリカズGP
エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2022MotoGP第4戦アメリカズGP

■得意の追い上げを披露し2位表彰台に上ったリンス


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