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MotoGP ニュース

投稿日: 2017.01.06 19:45
更新日: 2017.01.06 19:58

英記者が選ぶ2016年ベストMotoGPライダートップ10

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MotoGP | 英記者が選ぶ2016年ベストMotoGPライダートップ10

 ミシュランタイヤ、共通ECU、そして天候にも左右され、全18戦で9人のライダーが勝利を収めるなど、まれに見る混戦となった2016年シーズンのMotoGP。そんな16年シーズンを英AUTOSPORTのミチェル・アダム(@DrMitchellAdam)が分析。シーズンを戦い抜いたライダーのなかから優れたパフォーマンスを発揮した10名をランク付けした。

 果たして誰がトップライダーの評価を受けたのか。

* * * * * * * * * *

■第10位:アルバロ・バウティスタ

アルバロ・バウティスタ
アルバロ・バウティスタ

チーム:アプリリア・レーシング・チーム・グレッシーニ
出走回数:18回
優勝回数:0回(最高順位7位)
シリーズランキング:12位(82ポイント)

 急ピッチで作られたアプリリアの新型RS-GPはパワーが不足していた上、ライバルより車重も数キロ重いものだったが、第13戦サンマリノGPで新フレームを導入して以降、徐々にパフォーマンスの改善がみられるようになった。

 そんななか、バウティスタはマシンのパフォーマンス以上の成果を残してみせたのだ。バウティスタはチームメイトのステファン・ブラドルに対して18戦中8勝10敗と負け越したものの、シリーズ終盤6戦で5回のトップ10フィニッシュを果たしている。

 アプリリアのふたりはアレイシ・エスパルガロとサム・ロウズの移籍によってチームを去るが、少なくともバウティスタはアスパー・ドゥカティを操り、アプリリアとしのぎを削るだろう。

■第9位:ダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサ
ダニ・ペドロサ

チーム:レプソル・ホンダ・チーム
出走回数:15回
優勝回数:1回
シリーズランキング:6位(155ポイント)

 ホンダとの2年契約を獲得し、第13戦サンマリノGPで勝利したことを除けば、ペドロサの16年は悪運続きだった。

 ペドロサは今年施されたルール変更によって、もっともダメージを受けたライダーのひとりであろう。特にシーズン序盤、ミシュランが導入した硬いリヤタイヤの“被害”を被った。これによりホンダのマシンが持つ欠点が悪化し、リヤタイヤからグリップを引き出すことに苦労する場面も多かった。

 チームメイトのマルク・マルケスがチャンピオンシップをリードしていたため、ペドロサが試みたことは何ひとつ機能しなかったとみられただろう。また、ペドロサ自身もシーズン後半に、いろいろなものを試しすぎていたと認めている。

 ペドロサがマルケスを初めて上回ったのは、雨模様で行われた第12戦イギリスGPの予選だった。そしてペドロサは、これまで積み重ねてきた年間1勝以上の勝利という記録を第13戦サンマリノGPで伸ばすこともできた。

 しかし、ペドロサのさらなる勝利への野望は、第15戦日本GPのフリー走行で転倒した際、右鎖骨と腓骨を骨折し、以降のレース欠場を余儀なくされたことで散ることとなった。

■第8位:ポル・エスパルガロ

ポル・エスパルガロ
ポル・エスパルガロ

チーム:モンスター・ヤマハ・テック3
出走回数:18回
優勝回数:0回(最高順位4位)
シリーズランキング:8位(134ポイント)

 カル・クラッチローの調子が回復する前、ポル・エスパルガロは2016年のサテライトライダーのなかでミシュランタイヤと共通ECUの扱いにもっとも慣れていたライダーだったと言える。

 エスパルガロは序盤8戦中7戦をトップ8で終え、ドライの第5戦フランスGPと第7戦カタルニアGPでは5位、雨の第8戦オランダGPでは4位を獲得した。シーズン中盤ではスランプに陥ったかに思われたが、第16戦オーストラリアGPで立ち直り、フロントロウを獲得。終盤6戦ではトップ9以内でフィニッシュした。

 他のマニュファクチャラーは、レギュレーション変更に備え、しっかりと準備を整えていたため、エスパルガロがブリヂストンタイヤ用に仕立てられた1年落ちのヤマハマシンと、サテライトチームの限られた人材と資金で、ここまで成績を伸ばすことができたことは評価すべきポイントだ。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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