8月6日、MotoGP第12戦イギリスGPの予選がシルバーストン・サーキットで行われ、MotoGPクラスはヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)がオールタイムラップ・レコードを更新してポールポジションを獲得した。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は21番手だった。
フリー走行3回目は気温18度、路面温度28度のドライコンディション。序盤から中盤にかけてトップをキープしたのはヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)で、2番手にマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、3番手にアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が続く。
残り時間が20分を切ると、ピットに入っていたライダーがコースインし始め、タイムが続々と更新される。一時はビニャーレスが1番手タイム。しかしその後、チームメイトのアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)がオールタイムラップ・レコード(1分58秒168)に迫る1分58秒254を記録してトップに浮上した。
アレイシ・エスパルガロはこのタイムでフリー走行3回目を制した。2番手はホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)で、アレイシ・エスパルガロのトップタイムに0.028秒差に迫った。3番手はジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)、4番手は終盤のアタック中に転倒を喫したザルコ。トップのアレイシ・エスパルガロから4番手のザルコまで、0.1秒以内というわずかなタイム差となっている。
また、5番手にはビニャーレスが入り、トップ5はアプリリアとドゥカティが占めた。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は6番手だった。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は終盤にタイムを縮められず、20番手だった。
フリー走行4回目では、序盤にチャンピオンシップでランキング2番手につけるアレイシ・エスパルガロが12コーナーでハイサイド転倒。アレイシ・エスパルガロは自力では起き上がれず、担架でランオフエリアから運ばれ、メディカルセンターに向かった。その後、フリー走行4回目中に歩行に肩を借りた状態でメディカルセンターを後にしている。怪我が懸念されたが、国際中継のレポートによると骨折などはないという。
このセッションではザルコがトップ、2番手にビニャーレス、3番手にミラー、4番手にミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、5番手にクアルタラロが入った。中上は中盤に転倒を喫し、14番手だった。