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投稿日: 2022.08.19 23:41
更新日: 2022.08.19 23:42

覚醒中の榎戸育寛がトップタイム/全日本ロード オートポリス公開テスト3日目


MotoGP | 覚醒中の榎戸育寛がトップタイム/全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 全日本ロードレース選手権第6戦オートポリス(8月27日・28日)の事前公開テスト3日目が8月19日(金)に行われた。

 この日も朝から深い霧と雨に見舞われていたため、タイヤメーカー合同枠のJ-GP3クラス1本目は走れず終い。その後のタイヤメーカー枠JSB1000/ST1000の1本目が始まるころには、霧は晴れ雨も止んでいたためコースオープンとなる。天気も回復し、路面も乾いていくが、ところどころウエットパッチが残っている状態だった。このJSB1000/ST1000の1本目の後に急きょJ-GP3クラスの1本目を設定し、スケジュール変更が行われる。

ST1000:高橋裕紀(日本郵便 Honda Dream TP)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目
ST1000:高橋裕紀(日本郵便 Honda Dream TP)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 そしてJSB1000/ST1000の特別スポーツ走行には、初日の天候が悪かったため4メーカー合同テストを走ったライダーも参加できることに変更され、JSB1000では榎戸育寛(SDG Honda Racing)、ST1000では高橋裕紀(JAPAN POST Honda Dream TP)がトップタイムを記録した。

JSB1000:榎戸育寛(SDG Honda Racing)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目
JSB1000:榎戸育寛(SDG Honda Racing)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 今シーズン榎戸は、ストック仕様のマシンで専用タイヤの実戦開発を担当してきたが、今回からケガの再手術のために欠場する名越哲平(SDG Honda Racing)に代わりJSB1000仕様のホンダCBR1000RR-Rをライディング。1時間の貴重なドライセッションでトップタイムを記録した。ベストタイムは1分50秒311。

「本当に今日ドライで走ることができてよかったです。JSB仕様のホンダCBR1000RR-Rでオートポリスを走るのは、今回が初めてでしたが、鈴鹿8耐でEWC仕様にたくさん乗らせてもらったので、いい流れできています。昨日は、少し問題も出たのですが、それも解決しましたし、一発タイムもアベレージタイムもレースウイークでさらに上げて、いいレースにしたいですね」と榎戸。

JSB1000:岩田悟(Team ATJ)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目
JSB1000:岩田悟(Team ATJ)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 2番手に岩田悟(Team ATJ)が1分50秒594、3番手に秋吉耕佑(Murayama.Honda Dream.RT)が1分51秒208、4番手に田尻悠人(GOSHI Racing)が1分51秒841、5番手に関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)が1分52秒159、6番手に清成龍一(TOHO Racing)が1分52秒548、7番手に中冨伸一(WaveinnR)が1分52秒791で続いている。

ST1000:高橋裕紀(日本郵便 Honda Dream TP)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目
ST1000:高橋裕紀(日本郵便 Honda Dream TP)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 ST1000クラスでは、高橋が1分51秒622をマークしトップ。前日の渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing )のタイムを上回ってきた。

「前戦のSUGOからの課題があり、いくつか仕様違いのサスペンションを試したりしながら、鈴鹿8耐からの乗り換えをしていました。まだ詰められる部分は残っているので、レースウイークにしっかり仕上げて挑みたいですね。2レースあるので、今回は重要ですからね」と高橋。

ST1000:國峰啄磨(TOHO Racing)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目
ST1000:國峰啄磨(TOHO Racing)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 2番手の國峰啄磨(TOHO Racing)は1分51秒659と僅差で続いた。

「鈴鹿8耐仕様からの乗り換えのために、岡山でST1000に乗ってきたのですが、自己ベストも出ず今ひとつのフィーリングだったのですが、オートポリスに来ても、その状態が続いていました。ウエットでは、よかったのですが、昨日はユーズドタイヤで通していました。今日はドライで走ることができたので新品タイヤを履いてみて、一発タイムは出ましたが、まだ詰められる要素があるので、レースウイークで何とかしたいですね。しっかりマシンを仕上げないと2レースとも厳しくなってしまいますから」と國峰。

ST1000:國峰啄磨(TOHO Racing)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目
ST1000:國峰啄磨(TOHO Racing)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 3番手の岩戸亮介(Kawasaki Plaza Racing Team)は1分51秒967をマーク。3コーナーで転倒するもののケガはなく、レースウイークに静かな闘志を燃やしていた。4番手に石塚健(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)が1分52秒898、5番手に國川浩道(TOHO Racing)が1分53秒891で続いている。

 ウエットとなったJSB1000/ST1000タイヤメーカー2本目は岩田がトップタイムを記録している。

J-GP3:上原大輝(Team Plusone)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目
J-GP3:上原大輝(Team Plusone)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 J-GP3クラスは、1本目はウエットパッチが残っていたが、2本目はほぼドライで走り始める。しかし、またもや雨が降り出し、各車はピットイン。すぐに雨は止んだため路面もドライのままだった。セッション終盤に新品タイヤでアタックした上原大輝(Team Plusone)が1分57秒796をマーク。

「マシンセットは、うまく進んでいると思いますが、まだ詰められるところがあります。細かい部分は、レースウイークに持ち越しですが、しっかり仕上げて優勝を狙います!」と上原。2番手に0秒565の大差をつけ、連日のトップタイムを記録した。

J-GP3:上原大輝(Team Plusone)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目
J-GP3:上原大輝(Team Plusone)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 2番手はチームメイトの木内尚汰(Team Plusone)で1分58秒361、3番手にディフェンディングチャンピオンの尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)が1分59秒965、4番手に彌榮郡(MARUMAE with Club PARIS)が2分00秒143、5番手に徳留真紀(MARUMAE MTR)が2分00秒398、6番手に宇井陽一(41Planning)が2分01304、7番手に高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)が2分01秒467、8番手に山本恭裕(チームライフ・ホンダドリーム北九州)が2分01秒788、9番手に中島元気(Honda Hamamtsu ESCARGOT RT)が2分01秒937、10番手に岡崎静夏(JAPAN POST Honda Dream TP)が2分01秒969と、2分01秒台で続いた。

J-GP3:木内尚汰(Team Plusone)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目
J-GP3:木内尚汰(Team Plusone)/2022全日本ロード オートポリス公開テスト3日目

 全日本ロードレース選手権 オートポリス公開テスト3日目のタイム結果は以下の通り。


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