9月17日15時（日本時間22時）、フランスのポール・リカール・サーキットで2022FIM世界耐久選手権（EWC）第4戦ボルドール24時間耐久ロードレースがスタートした。1時間を過ぎた頃、トップ集団を走るヨシムラSERT Motulはマシントラブルを抱えて、リタイアした。
グレッグ・ブラック、渡辺一樹、シルバン・ギュントーリを擁して3番手からスタートしたヨシムラSERT Motul。グレッグ・ブラックが好スタートを決めてトップ集団を走り25周でルーティンのピットに入った。
そして、渡辺一樹に交代して渡辺も上位陣とバトルをしていたが、9周目（スタートから34周目）にマシンにトラブルが発生してピットに戻った。
1時間05分でマシンをガレージに入れて、エンジンを下ろして修復作業に取り掛かり、最後尾までポジションダウン。コースに復帰するためにあらゆる手が尽くされたが、マシンは直らず、レース開始から5時間が経過する前に、リタイアを宣言した。
チームディレクターの加藤陽平氏は「残念ながら、エンジンが故障してしまうというトラブルが発生しました。その時我々は強い立場にあり、クルーは信じられないようなチームワークで修復を試みましたが、アクセス可能なパーツがなく、非常に困難な状況でした」と原因を語った。
「安全上の理由から部品の交換が必要であり、スズキフランスが適切な部品を見つけるために全力を尽くしてくれましたが、結局はそうなりませんでした」
「もちろん、私たちはみんな、非常に残念に思っています。“これがレースだ”とは言いたくないですが、これがレースです……。今日、チームのすべてのメンバーがバイクと仲間をコースに戻すためにしてくれたすべてのことに、本当に感謝しています。彼らの仕事ぶりを誇りに思っています」
「我々のモチベーションを維持してくれたファンのみんなに感謝し、今日はこんなに短い時間の走行になったことをお詫びします」
「これでシーズンが終了しました。現時点では最終的な順位がどうなるかわかりませんが、可能な限りのことはやったので、チームとライダー全員を誇りに思います」
