スズキとアプリリアは、オーストラリアのフィリップアイランドで開催されているMotoGPオフィシャルテスト2日目に新しいフロントカウルをテストし、ウイングレットの代替策を明らかにした。
外側に付けるウイングレットは2017年シーズンより禁止となるため、各マニュファクチャラーは失ったダウンフォースを取り戻すことに焦点を切り替えなければならなかった。
先日行われたマレーシアでのセパンテストで最初に対策案を披露したヤマハに続き、フィリップアイランドテスト2日目にスズキとアプリリアがそれぞれ対策案を見せた。
スズキはフロントカウルの横にウイングレットが内蔵されている。スズキの新型カウルはテスト終盤で登場。アンドレア・イアンノーネとアレックス・リンスがテスト最終日に時間をかけて評価をするものとみられる。
「僕たちは新しいカウルを最後の2周で試すことにした」とリンス。
「でも結論がはっきりしていない。僕は10周走行したよ。普通のカウルと比べて違いがあるのは確かだ。でもこれが役に立っているのか、タイムを失っているのか短縮しているのか、といったことをもっと確認する必要がある」
「(新型カウルを装着して走行すると)前輪がより接地している感触はあった。明日もこのカウルを引き続き試すつもりだ」
一方、アプリリアは、RS-GPのフロントカウルに2つの大きな溝があけられており、より特徴的な形をしていた。テストではアレイシ・エスパルガロが新型カウルを試し、6番手となった。