スーパーバイク世界選手権（SBK）第11戦ポルトガルラウンドがアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、レース1、スーパーポール・レース、レース2の3レースでアルバロ・バウティスタ（Aruba.it レーシング-ドゥカティ）が優勝を飾った。
スーパーポールでは、ジョナサン・レイ（カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK）がポールポジションを獲得した。2番手はチームメイトのアレックス・ロウズ、3番手はアンドレア・ロカテッリ（パタ・ヤマハwith・プロメテオン・ワールドSBK）が獲得したが、ロカテッリは前戦アラゴンのレース2で受けたペナルティにより、後方24番グリッドからのスタートとなった。
これによってグリッド順が繰り上がり、トプラク・ラズガットリオグル（パタ・ヤマハwith・プロメテオン・ワールドSBK）は3番グリッド、バウティスタは2列目4番グリッドに並んだ。
レース1は気温29度、路面温度40度のドライコンディション。1周目、ラズガットリオグルがトップに立ち、2番手にロウズ、3番手にバウティスタが続く展開となる。ポールポジションスタートのレイは、スタート直後に接触を避けようとしてはらみ、7番手に後退した。
2周目、ロウズがラズガットリオグルをかわしてトップに立った。しかしラズガットリオグル、バウティスタ、そして4番手にポジションを回復したレイ、5番手のマイケル・ファン・デル・マーク（ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム）がほぼ集団になっている状態である。
4周目、ラズガットリオグルが再びトップに立つ。ラズガットリオグルがトップを奪ったタイミングでバウティスタも2番手に浮上し、トップがラズガットリオグル、2番手がバウティスタ、3番手がレイというトップ3となった。このトップ3がロウズ、ファン・デル・マークを引き離していき、トップグループを形成する。
5周目、メインストレートでバウティスタがラズガットリオグルをオーバーテイク。翌周にラズガットリオグルがトップを奪い返すも、バウティスタが再びパス。激しいトップ争いが続く。レイはふたりの背後で僅差を保ったまま3番手を走行していた。
レース中盤の9周目になると、トップのバウティスタがラズガットリオグルを引き離し始めた。また、ラズガットリオグルと3番手のレイとの差も開いていき、それぞれ単独走行となった。
バウティスタはトップを譲ることなく優勝を飾った。2位はラズガットリオグル、3位はレイが獲得している。4位争いは最終的に4人のライダーによる接戦となり、4位を獲得したのはギャレット・ガーロフ（ボノーヴォ・アクションBMW）、5位はロウズ、6位はレミー・ガードナー（GYTR・GRTヤマハ・ワールドSBKチーム）、7位はファン・デル・マークだった。
バウティスタの優勝により、ドゥカティは2023年シーズンのマニュファクチャラー部門のタイトルを獲得している。
