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国内レース他 ニュース

投稿日: 2024.03.13 10:51

G Force Engineering 2024フォーミュラ・リージョナル第1大会鈴鹿 レースレポート

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国内レース他 | G Force Engineering 2024フォーミュラ・リージョナル第1大会鈴鹿 レースレポート

G Force Engineering
Media Information

2024年3月11日

関係各位

株式会社G Force Engineering

・ミハエル・サウターがRace2とRace3で2連勝
・ジェシー・レイシーは開幕初戦で3位表彰台を獲得
・セバスチャン・マンソン、Race3で3位表彰台獲得

2024 Formula Regional Japanese Championship 開幕鈴鹿大会

 3月9-10日の週末に、『G FORCE DRIVER DEVELOPMENT PROGRAM』 からミハエル・サウター(19歳)、ジェシー・レイシー(17歳)、セバスチャン・マンソン(16歳)の3名がエントリーしている2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP(=FRJ)の開幕大会が鈴鹿サーキットで開催され、6カ国計13名で3レースを競う中、サウターがみごとにポールポジションスタートのレース2と、2番グリッドからスタートしたレース3で2連勝を飾りました。また、レイシーはレース1で、マンソンはレース3で、それぞれ3位表彰台を獲得しています。

 3月も3分の1が過ぎようとしている中、週末の鈴鹿サーキットは極寒で、特に土曜日午後に行われたレース1では、スタート進行中に雪が強まりウェット宣言が出され、レースは5分ディレイでセーフティカーに先導によるスタートとなりました。路面温度が低い中、55号車のマンソンが1周目の130Rでスピン、その後2周目2コーナーではサウターもスピンでコースアウトを喫し、リタイアに。なお、4番手でチェッカーをうけたレイシーは、3番手フィニッシュの廣田選手がSC中のスピンでペナルティをうけた結果、繰り上がりで3位表彰台となりました。

 Race1に引き続き土曜日の午後に行われたRace2では、ポールポジションスタートのサウターが、路面温度が低いことから2周が予定されていたフォーメーションラップを勘違いしていたのか1周でグリッドについてしまうというハプニングが発生。その後無事2周目のフォーメーションラップを終えてグリッドにつき、サウターはポールから好スタートをきりましたが、レイシーとマンソンはストールを喫してしまいました。その後レース中盤には独創体制を築いたサウターが順調にペースをあげ、2番手に11秒以上の差をつけて、圧巻のポール・トウ・ウインを達成。

 一方金曜日の走り出しから53号車のエンジン不調を訴えていたレイシー。レース1終了後に悪さをしていると思われる部品を交換してレース2にのぞみましたが、症状は悪化していたため、翌日曜日のレース3に向けて各データの解析など細部のチェックを実施した結果、インタークーラーにひびが入っていたことが判明。無事原因特定となり、マシン整備が完了。レイシーも鈴鹿最後の1戦に向けて意欲を増しました。

 翌日曜日午前中に行われたレース3では、 マンソンが好スタートをきめ、2番手にポジションアップして1コーナーを通過しましたが、すぐに3番手にポジションを落としたサウターが猛追。マンソンとサウターの激しい2番手争いの末、2周目130Rでサウターがマンソンをかわして2番手にポジションをもどしました。一方レイシーはオープニングラップの130Rでマスタークラスの選手に追突されてマシンにダメージを負ってしまい、その後走行を続けたものの4周目のS字でバランスを崩してコースアウト、そのままリタイアとなりました。

 レイシーのマシン撤去のためにSCが導入され、サウターはトップを行く奥隅選手との間をつめます。9周目リスタートが切られたのちに激しいテール・トウ・ノーズで奥隅選手に襲いかかり、その周のシケインで奥隅選手のブレーキングポイントから翌周のシケインに的をしぼり、狙ったとおり10周目シケインで奥隅選手をオーバーテイク。そのまま奥隅選手に優るペースで走行を続け、2位とのギャップを2.3秒以上に広げてチェッカー、開幕鈴鹿大会で2連勝を遂げました。マンソンも目立ったミスのない走りで3位表彰台を獲得しました。

G Force Engineering 2024フォーミュラ・リージョナル第1大会鈴鹿 レースレポート
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【監督 岡澤 優 のコメント】
「『G FORCE DRIVE DEVELOPMENT PROGRAM』の最初のレース、しかもドライバー達が全員鈴鹿でのレースは未経験、先月のテストで45分を2本走っただけで迎えた開幕戦で緊張があった中、レース1ではレース前にコンディションの急変もあり、彼らにとっては試練だったと思いますし、その中で、いろいろミスもありましたが、良い結果はてにできませんでしたが、彼らの今後に対して良い経験です。コンディションが回復したレース2では、レース1終了後のミーティングも反映されてすぐに改善された点などもあり、リザルトも残せて良かったと思います」

「日曜日も、3人3台がそれぞれ色々な課題がある中で頑張りました。このドライバー育成プロジェクトの最初のラウントの中、ドライビングの改善に取り組んだり、全員がポディウムを経験したり、また、ドライビング以外でのドライバーにとってのタスクや課題が出てきたので、次の大会まで少し時間があきますが、ドライバー、エンジニア、そしてチーム、それぞれが必要な準備をしてSUGO大会にのぞみます」

【5号車ドライバー ミハエル・サウター のコメント】
「レース1は、雨のためにセーフティカーが出て、僕は2コーナーでコントロールを失ってしまい、芝生エリアにスピンアウトしてしまいました。それから芝の上で動けなくなり、そこでレースが終了になりました。
レース2ではスタートも上手くいき、ディフェンスも上手くいきました。ペースもすごく良く、ミスもなく、かつことができました。ありがとうございます」

「レース3のスタートはあまり良くなくてポジションを1つ落としてしまいましたが、ペースが良かったのでセバスチャンをオーバーテイクできました。セーフティカーが入って前との差を詰めることができ、リスタート後、オーバーテイクしようとしたらうまくいかなかったのですが、シケインで、奥隅選手がちょっと早いタイミングでブレーキングするのが見えたので、そこでオーバーテイクできると思い、次のラップのシケインで、ブレーキングを遅らせてオーバーテイクに成功しました」

【53号車ドライバー ジェシー・レイシー のコメント】
「Race1は、グリーンフラッグ下での周回数は少なかったのですが、良いレースだったと思います。7番手からスタートし、3位でフィニッシュできました。レース前のスタート進行時はトリッキーで、雪が降ったり雨が降ったりしていたので、ウェットタイヤで行くべきかドライで行くべきかの判断が難しかったです。最終的に良くないコンディションの中で何とか持ちこたえて3位を獲得できました」

「レース2はスタートでストールしたために最後尾まで後退してしまいましたが、7位まで挽回することができました。マシンに少し問題があり、それが土曜日の夜に解決できたので、レース3に向けて全力を出したいと思っていました。ところが、レース3のスタートではいくつかポジションを落としてしまい、オープニングラップでシケインに侵入した時に、誰か他のドライバーから追突されてしまいました。走行を続けましたがダメージが大きく、2周目のS字でコントロールを失ってスピンしてしまいました」

【55号車ドライバー セバスチャン・マンソン のコメント】
「Race2はりタイヤとなった1よりは良くできましたが、スタートでストールしてしまい、ラインからはずれてしまいました。それでもその後は順調にレースを進め、5位まで挽回できました。ちょっとミスもありましたが、全てが良い勉強になり、良い経験となったレースだったと思います」

「Race3は良かったと思います。まずスタートがうまくいきました。ただ、タイヤのマネジメントについてはもっと上手くやりたかったです。マシンは良かったのですが、少しアンダーステアがあり、僕のドライビングのせいでリアタイを痛めてしまいました。全体的には良いレースでしたが、レースペースをもう少し上げて、次は終盤もペースをキープできるようにしたいです」

【チーフエンジニア 湯地浩志 のコメント】
「ミハエルは、車の性能を引出し、2連勝してくれました。ポールスタートのレース2の先行するレースとは異なるレース3では、追いついて、オーバーテイクする強いレースをしてくれました。また、バトルにおいて、辛抱強く、しかっり抜くという、成熟したレース運びも見せてくれたのは、これからのシーズンにおいて、すごくポジティブでした」

「セバスチャンは、昨日のスタートを踏まえ、データを解析し、コミュニケーションした成果を発揮し、素晴らしいスタートをきめてくれました。車両の理解が進むと、さらに速くなるとドライバーだと思いますので、
彼についても、これからのシーズンの成長を楽しみにしています」

「ジェシーについては、金、土とインタークーラーのトラブルで、エンジンが本来の性能の発揮していない(Race 2に、悪化したために、トラブルシュート)中、辛抱強くレースを戦ってくれて、Race 3前にトラブルが解消し、本来のペースと取り戻したところだったので、接触されてしまったのは非常に残念でした。さらに言えば、彼に非がない接触だったことも、彼にとって今週は過酷な週末でした。G FORCE DRIVER DEVELOPMENT PROGRAMとしては、この経験を活かし、さらに強いドライバーになって欲しいと思います」

「あとは、全員若いドライバーなので、大切なことはここからだと思います。車の使い方やタイヤの使い方、そういうところもコミュニケーションしながら、さらにレベルを上げていければと思います。金.日の3日間を通して、ドライバー、それぞれが成長してくれたのを強く実感するので、これから毎レース、彼らがいいレースし、成長できるようにいい車を準備すべく、エンジニア陣も、引き続き、ハードワークします」

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