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国内レース他 ニュース [PR]

投稿日: 2021.05.11 16:11
更新日: 2021.05.13 19:36

2021年富士SUPER TEC 24時間の注目車両&チームは。決めきれないけどあえて挙げるならコレ!

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国内レース他 | 2021年富士SUPER TEC 24時間の注目車両&チームは。決めきれないけどあえて挙げるならコレ!

 2021年もファンにとって楽しみな一戦となりそうなスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの第3戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』。日本で唯一楽しめる24時間レースだが、注目のチームや車両を紹介しよう。

 多くのファンがご存知のとおり、スーパー耐久はカスタマーレーシングカーのST-X/Z/TCR、スーパー耐久機構が参加を認めたメーカー開発車両、または各クラスに該当しない車両となるST-Q、そして排気量や駆動方式で分けられるST-1~5と、ハコのレーシングカーなら非常に多くの車種を受け容れている。各クラスともどのチームも注目で、挙げ始めたらキリがないほどだ。

 各クラスで挙げていくと、まずST-Xは全チームが注目。レギュラー参戦組は2台のニッサンGT-RニスモGT3、マクラーレン720S GT3、アストンマーティン・ヴァンテージAMR GT3、レクサスRC F GT3と車種バラエティが豊富で、ここに富士SUPER TEC 24時間ではアウディR8 LMS、ホンダNSX GT3が加わる(PORSCHE CENTER OKAZAKIのドライバーたちはaprのレクサスに合流することになりそう)。ドライバーはふだんでも豪華だが、通常スーパーGTを戦っている“助っ人”が数多く参戦しそうだ。ただし、D’station Racingの777号車は3人でレースに挑む。これはル・マン24時間を見据えた星野敏のトレーニングの意味があるからだ。

CARGUY RACNGのホンダNSX GT3
CARGUY RACNGのホンダNSX GT3
TSK Audi R8 LMS
TSK Audi R8 LMS

 ST-ZはメルセデスAMG GT4やアストンマーティン・ヴァンテージAMR GT4、ポルシェ718ケイマンGT4、BMW M4 GT4、アウディR8 LMS GT4などヨーロッパ車が目立つが、2021年から多くの車両が参戦しているトヨタGRスープラGT4が注目だろう。今季は4台ほどが参戦しているが、速さはみせつつもまだ勝利がない。24時間レースを戦う信頼性は気になるところだが、各陣営とも勝利のためにかなり豪華なドライバーを追加で起用することになりそうだ。もちろん他チームも同様で、プロ同士が戦うときには非常にスリリングなバトルが見られそうだ。

 また台数はそこまで多くないが、ぜひ注目いただきたいのはST-1クラス。TRACY SPORTSが市販状態から作り上げたGRスープラ、カーボンボディでプロトタイプカーのような風貌をもつKTMクロスボウGTX、カップカーをルーツにもつポルシェ、そして今回の富士には、世界的にBMWディーラーで購入が可能になるBMW M2 CSレーシングが参戦する。成り立ちも車格もバラバラで、ある意味非常に興味深い争いとなるだろう。信頼性という意味ではポルシェ、BMWに一日の長が感じられるが、どんな展開になるか。

BMW Team StudieのBMW M2 CSレーシング
BMW Team StudieのBMW M2 CSレーシング

 ST-2は、2020年に富士を制し、いまやユーザーチームの強力な武器となったトヨタGRヤリス勢とTOWAINTEC RacingのスバルWRX STI、シンリョウレーシングチームのミツビシ・ランサー・エボリューションの戦いとなる。GRヤリスは台数も増えているが、ここまで連勝中のKTMS GR YARISはこの富士で新車を投入するなど体制も盤石。強力な存在となりそうだ。また、市販車から改良を続けているClaris Racingもその走りに注目。

ST-2クラスに参戦するClaris Racing GR YARIS
ST-2クラスに参戦するClaris Racing GR YARIS

 トヨタ・クラウンRS、レクサスRC350、ニッサン・フェアレディZが競り合うST-3は誰が勝つか分からないほどの接戦で、これはホンダ・フィット、マツダ2、マツダ・ロードスターが競うST-5も同様。またトヨタ86をプロたちが中心に駆るST-4も、C.S.I Racing対林テレンプ SHADE RACING対浅野レーシングサービスという争いが楽しみなところ。

 そしてなんと言っても注目なのは、ST-Qクラスだ。このクラスは、豊田章男オーナーが率いるORC ROOKIE Racingの2台のクラスとなる。トヨタGRスープラの先行開発を担う28号車、そして今回歴史的な挑戦者となる、水素エンジン搭載のカローラ・スポーツが32号車として参戦する。32号車カローラ・スポーツはまだ急ピッチで開発が進められている最中で、本番までに燃費やラップタイムなども変わりそう。ピット裏に水素ステーションが設けられるなど、これまでとまったく違う状況でのレースとなりそうだ。きちんとエキゾーストノートはすれど、カーボンニュートラルな一台の走りは、ぜひ現地で目にして欲しいところだ。

ST-Qクラスには水素エンジン搭載するカローラ・スポーツ(ORC ROOKIE Racing)がデビューを果たす
ST-Qクラスには水素エンジン搭載するカローラ・スポーツ(ORC ROOKIE Racing)がデビューを果たす
水素エンジン搭載のカローラ・スポーツ

●富士スピードウェイ オフィシャルサイト


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