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国内レース他 ニュース

投稿日: 2022.04.10 17:59
更新日: 2022.04.10 20:01

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦富士は平良響が“有言実行”の初優勝

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国内レース他 | 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦富士は平良響が“有言実行”の初優勝

 4月10日、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦の決勝レースが行われ、3番手グリッドの平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)がスタートを決め嬉しい初優勝。2位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、3位は野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)となった。

 午前に行われた第2戦に続き、この第1大会の最後のレースとして行われた第3戦。4月9日の第1戦の順位でグリッドが決まるが、第1戦ウイナーの野中がポールポジション。木村が2番手、3番手に平良がつけた。4番手には第2戦ウイナーの小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が並んだ。

 夕焼けがさすなかで迎えたスタートでは、朝の第2戦後の記者会見で「スタートで2台を抜いてトップに立ちたい」と語っていた平良が有言実行。第1戦、第2戦ともスタートで2台抜きをみせていたが、今回も抜群のスタートを決め一気にトップに立つ。これに続いたのは木村で、野中は3番手に。4番手に小高、さらにその後方では菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)、平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)と続いた。一方、8番手スタートだった平木湧也(HELM MOTORSPORTS 320)はストール。最後尾となった。

 悲願の初優勝に向けてリードを築きたい平良は少しずつ木村、野中とのギャップを築きにかかる。一方、第1戦のスタート直後に接触しレースを終え、最後列スタートだった太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)と川合孝汰(Rn-sports 320)は序盤からグイグイと順位を上げていった。またトップ争いの後方で好走をみせていたのは、専有走行で速さをみせていた菅波。小高をかわし4番手に浮上した。

 一方、小高の背後からは、太田、そして平木玲次をかわしてきた川合らのバトルに。太田は小高をTGRコーナーでかわし先行すると、終盤には小高と川合の白熱のバトルが展開されていった。そんな2台のバトルは14周目のTGRコーナーからコカ・コーラ・コーナーへの駆け引きで決着。川合がオーバーテイクを決めた。

 トップの平良は木村とのギャップを2秒ほどに築き、最後は2.964秒差でフィニッシュ。2021年には苦しいシーズンを送ってきたが、ついに悲願の優勝を成し遂げ渾身のガッツポーズをみせた。2位は木村、3位は野中という結果に。これで第1大会は全戦TOM’S勢が制したが、すべてウイナーが異なる結果となった。

 4位は菅波、5位に太田、6位は1ポイントをもぎとった川合となった。マスタークラスは、第2戦同様の2台のバトルを制し、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が今田信宏(JMS RACING with B-MAX)を振り切り連勝を飾った。

※追記:レース後、菅波は複数回の走路外走行のためペナルティが課され、太田が4位、菅波は5位となった。

スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士 スタート
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士 スタート
平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)
木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)
小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)を先頭とした争い
小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)を先頭とした争い
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士 表彰台
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士 表彰台
DRAGONと今田信宏のバトル
DRAGONと今田信宏のバトル
平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第3戦富士 決勝結果

Pos. No. Driver Car Engine Laps Grid
1 38 平良響 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 15 3
2 1 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 15 2
3 35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 トムスTAZ31 15 1
4 50 菅波冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 スピースA41 15 5
5 2 太田格之進 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 15 12
6 10 川合孝汰 Rn-sports 320 スピースA41 15 13
7 37 小高一斗 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 15 4
8 63 平木玲次 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 15 6
9 36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 15 7
10 62 平木湧也 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 15 8
11 30 DRAGON(M) TEAM DRAGON B-MAX 320 スピースA41 15 12
12 4 今田信宏(M) JMS RACING with B-MAX スピースA41 15 11
13 11 植田正幸(M) Rn-sports 320 スピースA41 15 9

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320) 1’34.196 14/15


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