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F1 ニュース

投稿日: 2024.05.09 11:45
更新日: 2024.05.09 11:20

アンドレッティの参戦を拒否したF1を米国下院司法委員会が調査へ。評価プロセスに関連する全文書提出を要求

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F1 | アンドレッティの参戦を拒否したF1を米国下院司法委員会が調査へ。評価プロセスに関連する全文書提出を要求

 マイケル・アンドレッティとマリオ・アンドレッティが2026年F1に新チームで参戦するためのプロジェクトは、興味深い展開を迎えた。F1商業権所有者であるリバティ・メディアがアンドレッティ・グローバルのF1エントリーを阻止する決定を下したことについて、米国下院司法委員会が調査を開始することを決定したのだ。

 GMが支援するアンドレッティ・キャデラックのF1参戦計画について、昨年10月にFIAは許可を与えたが、その後、F1は申請を却下した。しかしアンドレッティはプロジェクトを進めつつ、参戦の可能性を探っている。

アンドレッティ・グローバル(シルバーストン)
アンドレッティ・グローバルがシルバーストンの施設をオープン

 下院司法委員会の委員長ジム・ジョーダンは、リバティのCEOグレッグ・マッフェイとF1のCEOステファノ・ドメニカリに書簡を送り、回答期限を5月21日の終業時に設定した。ジョーダンは、アンドレッティに関連する「新チームのエントリーを評価するプロセス」に関するすべての文書へのアクセスを要求し、さらにF1、リバティ・メディア、既存10チームの間でその問題に関してかわされた文書へのアクセスも求めた。

 共和党のジム・ジョーダン下院議員は、書簡の中で、「アンドレッティ・キャデラックの参戦を拒否するために提示された言い訳は、建前的かつ恣意的であり、アンドレッティ・キャデラックのF1に参戦する適性とは無関係であるように見える」と主張した。

「F1は既存のエンジンメーカーを使用しようとしたアンドレッティ・キャデラックを非難した。それは『F1の威信と地位を傷つける可能性がある』からだという。しかし同時に、F1は、アンドレッティ・キャデラックが初年度にゼネラルモーターズによって製造された新しいエンジンを使用した場合、新しいエンジンは新しいチームにとって課題を生み出すだろうと述べたのだ」

 ジョーダン下院議員は、FIA会長の言葉を用いて、「FIA会長モハメド・ビン・スライエムが説明したように、アンドレッティ・キャデラックに対する拒否は『すべて金の問題』であるというのが真実だ」と記している。

 彼の意見では、「アンドレッティ・キャデラックのF1参入を1年でも遅らせることは、低迷するF1チームに利益をもたらすために、アメリカの消費者に損害を与えることになる」という。

「F1のチーム数を制限することは、スポンサー料金または既存F1チームの買収の価格を上昇させる。委員会はこの問題を検討し、スポーツリーグの構造と競争に関する法律制定の可能性を検討するなかで、アンドレッティ・キャデラックのF1への参加申請を拒否する決定についてのスタッフレベルのブリーフィングを要求するため、この手紙を書いている」

マイケル・アンドレッティとマリオ・アンドレッティ
2024年F1マイアミGP マイケル・アンドレッティとマリオ・アンドレッティ

 先週には、米国議会の12人のメンバーが、ワシントンDCでのマリオ・アンドレッティとの会合後、F1とリバティ・メディアに書簡を送り、アンドレッティのF1エントリー申請拒否に関する回答を求めた。リバティ・メディアはアメリカの企業であることを考えると、彼らはこのふたつの書簡に返答し、議会議員に対して必要な説明をすべて行わなければならない。マッフェイとドメニカリには、彼らの決定を正当化するための行動をできるだけ迅速かつ効率的に行うよう、プレッシャーがかかっている。


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