今年もヨーロッパラウンド開幕戦となったスペインGPの木曜日のFIA記者会見の出席者は、地元スペインのフェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.に加え、前戦アゼルバイジャンGPで今季初表彰台を獲得したセルジオ・ペレス、そして同じくF1ドライバーとして初入賞を果たしたブレンドン・ハートレーの4人。
この4人の中で、最も多くの質問を受けたのが、アロンソだった。理由は1週間前にベルギー・スパで開催された世界耐久選手権(WEC)で優勝したからだ。
「想像以上に、大変だったよ。最初の2時間は良かったけど、そのあと、いろんなことが変わっていった。クルマの違いにも戸惑った。やっぱりF1を長くやっているから、異なるドライビングスタイルに合わせるのが簡単ではなかった」
「F1はいかにクルマの限界を引き出すかが勝負だけど、WECは変化する状況にいかに対応するかが重要になる。6時間走っていて、まったく同じ状況なんてないんだ。路面、タイヤ、渋滞が複雑に絡み合って、いつも違う状況を作り出している。予測するのではなく、広い心で受け入れることが大切だということを学んだ。ル・マン24時間に向けて、良いトレーニングになったよ」
すると昨年のル・マン24時間とWECの覇者のハートレーが加わって来た。
「僕の場合は、まったく逆だった。WECはシーズンを通して参戦していたから、当たり前だけど、LMP1のマシンに戸惑いはなかった。ミシュランタイヤに4輪駆動のマシンは快適だった。そこからシーズン後半にF1をドライブしたものだから、すごく戸惑ったよ」
持ってる男、ペレスにはこんな質問が。
「アゼルバイジャンGPでの表彰台獲得によって、表彰台獲得回数を8回にしました。この数字はどんな意味を持ちますか?」