イタリアGPの木曜ドライバー会見は、もちろん地元フェラーリのドライバーふたりが中心。スパの大クラッシュから出場OKが出たケビン・マグヌッセンが前列中央に座りましたが、マックス・フェルスタッペンのドライビングの是非が大きな話題となっているだけに、自然と当事者であるふたりに質問が集中しました。
スタート直後の接触では分が悪いことを自覚しているセバスチャン・ベッテルは、最初は「起きたことは明らかだし、言うことはない。3台分のスペースは十分じゃなかった」と小さい声で答えていました。キミ・ライコネンも相変わらず何を聞かれても能面のような表情を崩さないため、前半は“場外”での動きも少ない会見でした。
しかし、徐々にベッテルの本領が発揮されていきます。記者からの「中国でもスパでもチームメイト同士で接触して他車も巻き込んだわけで、今回は慎重にいくのか?」という質問には「あなた、もう自分で答えちゃってるじゃない」と言って笑いを取り、「フェラーリでタイトル争いができないことに忍耐の限界では?」という質問には「僕は忍耐強い人間じゃないっていうか、むしろ真逆。我慢なんかしてないよ。それはチームのみんなも同じだ」とフェラーリとともに挽回のために努力していると主張。「成績が良くなれば質問も良くなるんだろうけどね」とチクリと皮肉を加えることも忘れません。
1 2