事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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メルセデスF1代表のトト・ウォルフはチーム代表たちの間で次第に孤立してきている。ウォルフは一部のチーム代表や彼らのチームの行動を不快に思った時には、非常に強い物言いをすることを躊躇しない。もちろんフェラーリF1代表のマッティア・ビノットのことをウォルフは毛嫌いしている。ふたりは1年以上会話をするような関係にない。それは2019年の後半にフェラーリのパワーユニットに技術規則違反が見つかった後、チームがFIAと秘密保持協定を結んで以来のことだ。
またウォルフはレッドブルのヘルムート・マルコと顔を合わすことを避けており、クリスチャン・ホーナー代表とも良好な関係にあるとは言えない。マクラーレン・レーシング代表のザク・ブラウンがF1の将来について最近行なった提案についてもウォルフは苛立っている。ウォルフがリラックスしているのは、長年の友人であるローレンス・ストロールか、ジュニアフォーミュラで非常に成功したチームを参戦させているフレデリック・バスールと一緒にいるときだけのようだ。
ウォルフはそのチームの若手ドライバーを管理する過程でバスールと固い友情を育んだのだ。メルセデスに非常に近い情報筋によると、ウォルフは実際に怒りをコントロールするためにアンガーマネジメントのコースを取っているのだという。しかし日曜日のレース後、予算制限違反をしたチームに競技ペナルティが科されない規則についてのマッティアの発言にコメントを求められたウォルフはまた怒りにかられ、「彼が一体どんな“F***”な立場を取っているのか分からない」と語った。トトは落ち着いてほしい。人生は短く、楽しまなければいけない……。
■ポルティマオのコースで腰痛に
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