12月5日現地時間20時30分、F1第21戦サウジアラビアGP決勝が行われた。
気温は28度、路面温度は31度というコンディション。予選でクラッシュを喫したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はギヤボックス交換の必要はなく、本来の3番グリッドからのスタートとなった。
7番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)だけがソフトタイヤ、ダニエル・リカルド(マクラーレン)とカルロス・サインツ(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)の3人だけがハードタイヤを履き、それ以外の16台はミディアムタイヤでスタートに臨んだ。
スタートでポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)、2番グリッドのバルテリ・ボッタス(メルセデス)が好発進を決めて3番グリッドのフェルスタッペンの前を抑え込む。後続も大きな混乱なくグリッド順の通りにターン1を抜けてレースへと入っていく。そのなかで角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はターン1手前でアウト側にラインを寄せてエステバン・オコン(アルピーヌ)と僅かに接触し、セクター1でじわじわとポジションを落として12番手に後退する。
オーダーは首位ハミルトン、2番手ボッタス、3番手フェルスタッペン、4番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、5番手はややロックアップしたものの事なきを得たセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、6番手ノリス、7番手オコン、8番手にピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が後退、9番手リカルド、10番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、11番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は2周目にジョビナッツィを抜いて10番手へ。角田は4周目のターン1でサインツに抜かれて13番手に後退した。
2番手ボッタスはタイヤマネージメントを考慮してハミルトンとのギャップを2秒まで広げ、3番手フェルスタッペンは1.5秒差でボッタスについていく。しかし各車ともレース序盤はトラブルを避けて淡々とした走行に徹する。
8周目のターン1ではリカルドがガスリーを抜いて8番手、サインツがアロンソを抜いて11番手に上がった。
9周目のターン22入り口でミック・シューマッハー(ハース)がリヤが流れコントロールを失ってバリアにクラッシュ。これでセーフティカー導入となり、ピットエントリーに間に合ったジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)とランス・ストロール(アストンマーティン)がピットインしてハードタイヤに交換する。
翌10周目に首位ハミルトンを始め各車がピットインし、フェルスタッペンはステイアウトしてトラックポジションを取り首位に立つ。同様にステイアウトしたマシンがポジションを上げ、オーダーは首位フェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手ボッタス、4番手オコン、5番手リカルド、6番手ルクレール、7番手ガスリー、8番手ペレス、9番手サインツ、10番手ジョビナッツィ、11番手角田、12番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)となる。メルセデスAMG勢、ルクレール、ペレス、ノリスらはハードタイヤを履いて最後まで走り切る戦略を採った。
13周目に赤旗が提示され、レースは残り1時間36分45秒の時点で中断となる。