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投稿日: 2017.07.18 17:10
更新日: 2017.07.19 10:15

FIA F2シルバーストン:セット決まらず攻められなかった松下信治。「危機感あるが諦めない」

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海外レース他 | FIA F2シルバーストン:セット決まらず攻められなかった松下信治。「危機感あるが諦めない」

 崖っぷちに立たされた松下信治にとって、FIA F2第6ラウンドのイギリスはさらなる試練の場所となった。ARTは伝統的にこのシルバーストンを苦手としており苦戦は覚悟していたとはいえ、予想以上に苦しい週末となってしまった。
 
「高速コーナーではオーバーステアで全然踏んでいけないし、低速コーナーではアンダーステアでした。だからどこも全然攻められない」

「僕が走ってきた過去3年間、ずっとそうです。ARTはいつもフロントサスペンションを硬くして走るんですけど、高速で路面がバンピーなのが大きく影響しているみたいです」

FIA F2第6戦シルアバーストン 松下信治
FIA F2第6戦シルアバーストン 松下信治

 ワンメイクカテゴリーとはいえ、常にプレマやダムスといった一部のチームだけが上位を形成していることからもわかるように、マシンセッティングの善し悪しでパフォーマンスが大きく左右されるのがFIA F2だ。その点、予選8位がARTのクルマの限界点だった。

「かなり頑張って(ステアリングを何度も左右に切る仕草で)こんなになりながら走ったんですけど、それでもあの位置。あれが限界です。普通なら『もうちょっといけたのに』というのがあるんですけど、これ以上どこかでインプルーブできるっていう感覚がまったくなかった。1周よく走れたなという感じでしたから」

 8番グリッドから臨んだレース1は、ほぼすべてのマシンがオプションタイヤ(ソフト)でスタートするのを見て、松下はプライムタイヤ(ハード)での挽回に賭けた。

FIA F2第6戦シルアバーストン 松下信治
FIA F2第6戦シルアバーストン 松下信治

 まずは好発進で5位に上がり、4周目にはオプションタイヤがタレてきたアルテム・マルケロフを抜いて4位に上がった。6~7周目にオプションタイヤ勢がピットに飛び込むと、松下はトップに立って首位を快走するかに見えた。
 
「スタートは上手くいって(オプション勢がピットインしてからは首位を)単独で走れていたので、この後のペースさえ良ければ表彰台はいけるかなと思ったんですけど、その肝心のペースが1秒以上遅かったんです。僕はかなりプッシュしていたんですけど……」

 当然ながら、6~7周新しいハードタイヤの方が0.7秒ほど速い。しかしART勢のペースはハードに履き替えた上位勢と比べて1.5秒も遅かった。その結果、ピットストップによって開いた20秒以上のリードはあっという間に縮まっていった。

「僕らは1.5秒くらい遅かったんですけど、その残り0.7秒の差というのはクルマの差です。デグラデーションは酷くないのに、あれで全力なんです」


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