ペンスキーは設立以来シボレーと強い繋がりがあり、現在もシボレーのトップ・チームとしてインディカーに参戦しているが、彼らのチームはインディカーだけを見てもフォード、メルセデスベンツ、ホンダ、トヨタ、オールズモビルなどと戦って来ており、NASCARのストックカーはアメリカン・モータースのマシンで始まり、マーキュリー、シボレー、ポンティアック、フォード、ダッジ、またフォードと変遷。
どのカテゴリーでも好成績を挙げられる彼らはメーカーから引っ張りだこで、2006年からはポルシェのワークス・チームとしてスポーツカーのアメリカン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦し、上位クラスのLMP1を相手に何度も総合優勝を記録。来年の2018年からはアキュラ(アメリカン・ホンダのブランド)のマシンでIMSAシリーズのトップカテゴリーであるDPiクラスで戦う。
今でこそ幅広いカテゴリーに出場しているチーム・ペンスキーだが、そのハートはインディカーにある。オープンホイールでの活動がチーム・ペンスキーの核となっているのだ。そこでの好成績は彼らにとってマスト。
今年もタイトルを防衛し15回目の王座を目指している。その目標達成を阻む可能性があるのはスコット・ディクソンだけ。ランキング2位につける彼は、1990年の設立ながらすでに103勝を挙げ、チャンピオンにも11回輝いているペンスキーのライバルチーム、チップ・ガナッシ・レーシング・チームズのドライバーだ。
残り2戦、ペンスキーのドライバー4人とディクソンがどんなチャンピオン争いを繰り広げるのか? 目の離せないレースとなりそうだ。