GTスプリントチャンピオンシップの最終2戦となったPWCピレリ・ワールドチャレンジのソノマ・ラウンドが9月16〜17日に開催され、リアルタイム・レーシングのアキュラNSX GT3、ピーター・コックスの93号車が連日のトップ10フィニッシュを飾った。
すでに前戦テキサスで今季のスプリントXタイトルが確定し、いよいよ本シリーズ最終戦となるラウンド8、ラウンド9が北カリフォルニア州のソノマ・レースウェイで開催され、このシリーズに本格デリバリー前の“テスト・プログラム”として参戦を続けてきたリアルタイム・レーシングのアキュラNSX GT3のワークスカー2台がそろってエントリー。
43号車のライアン・エバースレーと、93号車ピーター・コックスは、それぞれ予選で11番手、12番手のポジションから土曜のレース1へと挑んだ。
その2台ともにオープニングラップで好スタートを切り、そろってポジションを上げてコントロールラインを通過していくが、ここで43号車のエバースレーにアクシデントが発生する。
「スタート時に前方にいた2台のマシンが競り合っていたので、こちらはふたつポジションを上げることに成功した。だけど、その際に飛んできたパーツの破片か何かが僕のマシンに当たったんだ」とエバースレー。
「それがどうやらホイールにあたり、ブレーキラインをカットしてしまったのかもしれない」と、制動力を失った43号車は緊急ピットへ。
これで93号車コックスは9番手に浮上し、「セットアップが適切でなく、難しいレースを強いられた」と言うも、そのままチェッカーまで淡々とラップを重ねてフィニッシュ。シングルポジションでレースを終えた。