2017年のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権でチームBMRのスバル・レヴォーグGTをドライブし、自身初のチャンピオンに輝いたアシュリー・サットンが、F1開幕戦併催となるVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの第2戦を前に、ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッドのGen2規定新型ホールデン・コモドアZBのテストを行った。
この週末にメルボルンのアルバートパークで開催されるコートハイア・スーパーカー・メルボルン400を前に、市街地北部にあるウイントン・モーターレースウェイで水曜に行われた“エバリュエーション・デイ”に参加したサットンは、今季モービル1ブーストモバイル・レーシングとしてスコット・パイがドライブする最新のレースカーのテストを行った。
BTCC参戦2年目にして年間6勝を挙げ見事にタイトルを獲得したサットンだが、その栄冠をアシストしたスバル・レヴォーグGTの生みの親であり、テクニカルディレクターのカール・フォウが10月のBTCCシーズン終了と同時にオーストラリアへ移住。
今季からウォーキンショー・レーシングに資本参画し、新たにウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッドとして生まれ変わったチームの技術部門をフォウがまとめることとなり、その縁により今回のBTCCチャンピオンによる評価テストが実現した。
「僕にとっては、スーパーカーがどんなシリーズで、マシンの性能がどういったものかを知るまたとないチャンスになったよ」と話す24歳のBTCC王者。
とくにV8のパワーに興奮した様子のサットンは「このクルマは本当に目が覚めるほどのモンスターだったよ。ピットアウトする瞬間からとてつもないパワーと速さを感じて、ハーフスロットルだったのにも関わらず、すぐにシフトアップしてしまったよ(笑)」と、その初体験を振り返った。
「スーパーカーのマシンは直結のリヤデフを使っていて、ほぼロックされている。これに関しては、僕が普段ドライブしているFRマシン(スバル・レヴォーグGT)とは大いにフィーリングが異なる」
「だから、マシンのバランスがどんどんアンダーステア傾向になるに従って、ペダルワークにも異なるテクニックが求められたけど、そのアプローチをアジャストするのに時間はかからなかった。すぐにマシンのスイートスポットを見つけて、曲げていくことができたよ」
「このウイントンのトラックはテクニカルなセクションから高速コーナーまでが含まれていて、マシンのすべての要素に注意を払う必要があり、テストをするのに最適なコースだった」