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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.10.03 18:14

BTCC:最終戦ブランズハッチ。BMWのコリン・ターキントンが3度目の王座獲得

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海外レース他 | BTCC:最終戦ブランズハッチ。BMWのコリン・ターキントンが3度目の王座獲得

 いよいよ2018年のタイトル争い天王山を迎えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権は、9月28~30日にブランズハッチ・ケントサーキットで最終戦が開催され、レース2の結果をもってWSR(ウエスト・サリー・レーシング)のコリン・ターキントン(BMW125i Mスポーツ)がキャリア3度目のシリーズチャンピオンを獲得。惜しくも防衛ならずの2017年王者、スバル・レヴォーグGTのアシュリー・サットンはシーズン最終戦レース3を劇的僅差で制した。

 シリーズ創設60周年の“ダイヤモンド・ジュビリー”イヤーとなっていたBTCCの2018年シーズンは、この最終戦に選手権首位で臨むターキントンを筆頭に、スピードワークス・モータースポーツのトム・イングラム(トヨタ・アベンシス)、モーターベース・パフォーマンスのトム・チルトン(フォード・フォーカスRS)らにタイトル獲得の権利が残された。

 しかしこれが王座を懸けた最終戦の重圧か、予選ではその3名が軒並み苦しむ展開となり、チルトンのフォーカスRSは15番手タイムが精一杯。そして34ポイントのマージンを持つターキントンは17番手。そのライバルを追うイングラムは「まるでFFのドリフトマシンみたいだった」と、セットアップに苦しみ19番グリッドというまさかのセッションとなってしまう。

 代わって快走を見せたのは新旧ホンダ勢のシビックで、チーム・ダイナミクスのFK8型ホンダ・シビック・タイプRがトップを占拠。ルーキーのダン・カミッシュが大ベテランのマット・ニールをアウトクオリファイし、自身初のポールポジション獲得かと思われた予選終了間際、サテライトチームとしてFK2型のシビックRを駆るユーロテック・レーシングのブレット・スミスが1分30秒557の予選コースレコードをマークして大逆転。ルーキー・オブ・ザ・イヤーに相当する今季のジャック・シアーズ・トロフィー受賞者、カミッシュの初ポールを打ち砕くアタックを見せた。

 しかし日曜午前のレース1では、雪辱を期したカミッシュがオープニングラップを経た2周目早々にスミスをかわして首位に浮上。その後、ニールも2番手に上がりチーム・ダイナミクスがワン・ツー・フィニッシュ。

 レース後は一時「ジャンプスタートで30秒のタイムペナルティ加算」が宣告されたものの、チームの控訴により取り下げられリザルトが確定。カミッシュがBTCCデビューイヤーでキャリア初勝利を飾ると同時に、シーズン記録を更新する17人目のウイナーとなった。

 一方、後方からの勝負を強いられたタイトルコンテンダーたちは、ターキントンが12位、イングラムが14位に終わり、ポイント差が36に拡大。チルトンは奮闘を見せ9位まで挽回したものの、この時点で正式にタイトルの権利を失うこととなった。

 続くレース2ではサクセスバラストを満載しながら、前戦勝者カミッシュがポールから無難なスタートを決め首位をキープ。その背後では8番手スタートの王者経験者、アンドリュー・ジョーダン(BMW125i Mスポーツ)がロケットスタートを決めて4番手までジャンプアップ。後方ではイングラム、ターキントンもそれぞれポジションを上げてオープニングラップのコントロールラインを通過していく。

昨季のクラッシュによる怪我で療養中の父ジェフに代わり、シビックをドライブする息子のブレット・スミスがキャリア初ポールを獲得
R1ではホールショットを決めたブレット・スミスだが、2周目にはチーム・ダイナミクス勢に飲み込まれる
トム・チルトンはR1で9位まで追い上げたものの、この時点でタイトルの可能性を失った
R1は物言いが付きながら、見事にキャリア初勝利から連勝を決めたダン・カミッシュ


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