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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.10.22 17:23
更新日: 2018.10.22 17:38

ニッサン・フォーミュラEを率いるカルカモ氏に聞いた「日本人スタッフがいない理由」

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海外レース他 | ニッサン・フォーミュラEを率いるカルカモ氏に聞いた「日本人スタッフがいない理由」

 2017年秋の東京モーターショーでABBフォーミュラE選手権(FE)へのワークス参戦を発表してから約1年。ついにニッサンのマシンがサーキットを走った。12月15日にサウジアラビアで開幕する“シーズン5”に先立ち、合同テストが行われたスペインのバレンシア・サーキットで、ニッサン・モータースポーツ・ディレクターのマイケル・カルカモ氏に話を聞いた。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

―― いよいよニッサンのマシンが走り始めました。いきなりですが、シーズン5の目標は?

「何を学ぶか、についての目標は立てていますが、順位に関する目標は立てていません」

「素晴らしい実績のあるチーム(e.ダムス)とパートナーシップを結んでおり、多くの優秀なエンジニアが居ます。ですから、最大限の努力をして競争力のあるところをお見せしたいとは思っています」

「しかしながら、レースでは何が起こるか分かりません。また、今日走り始めたマシンはまったく新しい『Gen2』(ジェンツー=第2世代)です。経験のあるチームもゼロからのスタートです」

「従って、順位にこだわるのではなく、(シーズン5では)まず何を学ぶかを大切にします。継続的に開発を行い、改善し、正しい方向に向かって着実に前進していくことが目標です」

―― パートナーといえば、日産自動車は先ごろe.ダムスの株式を取得しましたが、このチームとの関係はルノーが組んでFEに参戦していた昨シーズンまでと比べて変わったのですか?

「そのとおりです。私たちはFEへの参戦にあたり、ひとつのチームとして統合することがとても大切だと考えました」

「お互いが大きな投資を行い、情報を共有し、意思決定に参加して、それぞれの持つノウハウや力を結集させることが重要なのです。モータースポーツに限らず、どんなスポーツでも、また会社でも、ベストな組織はベストな選手やスタッフ、経営陣から構成されています」

「そうした最良な組み合わせを両社でつくり出すための方策のひとつとして(株式取得という)決定に至ったのです。我々がe.ダムスの役員会のメンバーでもあるわけですから、以前(ルノー時代)よりも関係は密接なものになっています」

■現代のニッサンワークスは、“多様性”が強さの秘訣?

ニッサンのフォーミュラEデビュー戦は2018年12月15日にサウジアラビアで行われるディルイーヤE-Prixだ
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ニッサン・e.ダムスのエース、セバスチャン・ブエミ
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ニッサン・e.ダムスが2018/19フォーミュラEで走らせる『ニッサンIM01』
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