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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.06.26 07:00
更新日: 2019.06.26 07:15

ETRC第2戦:帝王ハーンがハンガロリンク制圧。ポール・トゥ・ウインで週末2勝

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海外レース他 | ETRC第2戦:帝王ハーンがハンガロリンク制圧。ポール・トゥ・ウインで週末2勝

 ヨーロッパ圏内を転戦し、年間で40万人以上の観衆を集めるFIA格式の人気選手権、ETRCヨーロピアン・トラック・レーシングチャンピオンシップの第2戦が6月22~23日にハンガリーで開催され、自身6度目の王座を目指すディフェンディングチャンピオンのヨッヘン・ハーン(IVECO)が、土日ともにポールポジションからレース1、レース3を制する圧巻の強さを披露した。

 F1はもとより、速度域の低いツーリングカーでもそのツイスティさで知られるハンガロリンクを舞台とした1戦は、ETRC史上もっとも成功を収めたドライバーである“帝王”ことハーンが、5.3tを超える13リッター、1200馬力のトラックヘッドを華麗に操り、土曜予選から定位置のポールポジションを獲得する。

 直後のレース1でもハーンは盤石のスタートでフロントロウのアントニオ・アルバセテ(Truck Sport Lutz Bernau/MAN)を封じると、安定のスピードとレースマネジメントの巧みさで一人旅へ。

 オープニングの攻防でラインを乱したアルバセテを、2017年王者のアダム・ラッコ(Buggyra Racing/フレートライナー)がかわし、レースの大半で2番手を走行するも、161.5km/hに規制された最高速をわずかに超えたとして10秒のペナルティ加算に。

 この失態で平静さを欠いたチェコ出身の元王者は、その後も2度のスピードリミット違反を犯してしまい、ドライブスルーの追加のみならずレース後失格処分の憂き目に遭ってしまう。

 これでアルバセテが2位表彰台を取り戻し、最後の3位ポディウムには6番グリッドからDon’t Touch Racingのアンドレ・クルシム(IVECO)らをかわしてきたホセ・ロドリゲス(Reboconort Truck Racing Team/MAN)が入り、シーズン初表彰台を獲得。

 4位クルシムの背後には、シリーズ唯一の女性ドライバーであるシュティフィ・ハルム(Team Schwabentruck/IVECO)がつけ、彼女と全ラップにわたるバトルでファンを沸かせた地元の英雄、ノルベルト・キス(Team Tankpool24 Racing/Mercedes-Benz)が6位に続いた。

 続く土曜午後のレース2は、ラッコの失格により繰り上げ8位となっていたレネ・ラインアート(Reinert Racing/IVECO)がリバースポールからスタート。しかしこのレースで主役を演じたのは、早朝のスーパーポールでミスを犯し、前戦8番グリッドから苦戦を強いられていたサッシャ・レンツ(SL Trucksport30/MAN)だった。

土曜、日曜ともに帝王ヨッヘン・ハーン(左)が予選スーパーポールセッションを制した
唯一のボンネットキャブ型となるフレートライナーに乗る2017年王者アダム・ラッコは、R1でペナルティに沈む
R2はサッシャ・レンツがリバースグリッドのフロントロウから快心のレースを見せた
2018年型のシュティフィ・ハルム車を譲り受けIVECOにスイッチしたレネ・ラインアート(左)がR2師弟対決を制した


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