南米ブラジルで絶大な人気を誇るツーリングカー選手権、SCBストックカー・ブラジルへの新規参入を表明していたTOYOTA GAZOO Racingブラジルは、2020年型トヨタ・カローラの供給先をアナウンス。計8台を供給し、ルーベンス・バリチェロやネルソン・ピケJr.などがステアリングを握ることが決まった。
2019年SCBシーズン最終戦のインテルラゴスを終え、12月中旬に発表されたトヨタのチーム体制は、トップチームのフルタイム・スポーツを筆頭に、RCMモータースポート、イピランガ・レーシングとの契約が決まり、そのドライバー陣も実力派ぞろいとなった。
さらに現地報道では、ダニエル・セラによるシリーズ3連覇の偉業を達成したばかりのユーロファーマRCが、チームメイトのリカルド・マウリシオの残留も含め、ともにシボレー・マリブ(現地名:クルーズ)からトヨタ・カローラへとスイッチするグループに加わるとの情報もあり、このチャンピオンチーム加入が決定すれば、全10台の参戦が実現する可能性も出てきている。
現時点でトヨタ陣営加入確定済みのフルタイム・スポーツからは、エースのバリチェロとピケJr.に、サテライト登録のFTSからラファエル鈴木(契約延長発表前)のレギュラー勢3名に加え、新たに隣国アルゼンチンのスーパーTC2000(STC2000)で2019年もタイトル争いを展開したスタードライバー、マティアス・ロッシのフル参戦が決定した。
さらにRCMモータースポートには、シェルVパワーレーシングから移籍の元F1ドライバー、リカルド・ゾンタが加わり、22歳の若手有望株ブルーノ・バプティスタとジョイント。ゾンタにとってはF1以来ひさびさのトヨタ車ということになった。
そしてイピランガ・レーシングは、2019年SCBで大活躍を演じ最終戦まで王座を争いランキング2位につけたチアゴ・カミーロに、シリーズ唯一の女性ドライバーであるビア・フィゲレイドと、現状計8台の新型トヨタ・カローラがグリッドに並ぶことが決定。TOYOTA GAZOO Racingブラジルとしても参戦初年度から豪華なラインアップとなった。