BTCCイギリス・ツーリングカー選手権の2020年シーズンに向け、Laser Tools Racingに“ジョイント”し、新たにインフィニティQ50 BTCC(日本名:スカイライン)をドライブする2017年王者アシュリー・サットンが、オーストラリア発のヴァーチャル・イベント『ARG eSport Cup』に電撃参戦。全52台での勝負を制し、華麗なデビューウインを飾った。
このオンライン・シリーズは豪州のモータースポーツ活動を統括するARG(Australian Racing Group)が作成した『iRacing』をベースとしたプラットフォームとなり、新型コロナウイルス(COVID-19)蔓延により2年目のシーズン開幕が延期されているTCRオーストラリアを筆頭に、ARG管轄のS5000やSuper2、V8ツーリングなどに参戦するプロドライバーを対象にエントリーを募った。
TCRツーリングカー部門ではアウディRS3 LMSがフィーチャーされ、全10戦の開催を予定するARG eSport Cupは、開幕戦の舞台に同国を代表するトラックであるバサースト、マウントパノラマ・サーキットを設定。
初代TCRオーストラリア王者のウィル・ブラウンや、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの2007年チャンピオンのガース・タンダー(バサースト1000では3勝を記録する)らに対し、ツーリングカーの母国から元BTCC王者の参戦が実現した。
「現時点では、モータースポーツが中断されているため、すべてのドライバーとチームが同じ状況にあると思う」と、イベントを前にコメントしていたサットン。
「他の多くの業界と同様に、チームが苦しんでいるのを見るのは忍びないし悲しいことだが、個人的に旅行をする必要がないということは、今は家族の近くにいることができるということでもある」
「レースのイベントもテストもなく、モータースポーツの世界ではドライビングの勘を維持するためにシミュレーションの時間を割くのは理に叶っていると思う。ARG eSport CupにPanta FuelとMOL Groupの支援を得て参加できるのを光栄に思うよ」