2020年の第2戦以降、現実シリーズの開催延期に伴い急遽発足したVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの新生eスポーツ・シリーズ『Supercars All Stars Eseries』の第3戦バサーストに向け、シモーナ・デ・シルベストロ、ウィル・パワーのワイルドカード参戦が決定。前戦に続き、4月22日(水)のイベントは豪華ゲスト陣の勝負が見どころとなりそうだ。
4月15日(水)に開催されたシリーズ第2戦シルバーストンとバルセロナでは、F1界を代表する次世代チャンピオン候補、マックス・フェルスタッペンの緊急参戦で注目を集めた『Supercars All Stars Eseries』だが、シリーズの魂というべきマウントパノラマを舞台とする第3戦に向け、シリーズ唯一の女性フルタイムドライバーとして活躍したシモーナが“復帰”を果たすこととなった。
2015、2016年の“バサースト1000”ワイルドカード参戦を経て、2017年から2019年までの3シーズンをケリー・レーシングで過ごしたシモーナは、2020年のニッサン・アルティマ退役に伴いVASCを離脱。今季は女性史上初のポルシェ・ファクトリー契約ドライバーとして、ABBフォーミュラE選手権リザーブ兼GTドライバーとして活動している。
「本当にワクワクしてる。スーパーカー時代は一瞬一瞬を本当に楽しんだし、新しいeシリーズで“復帰”するのは本当に楽しいでしょうね」と、意気込みを語ったシモーナ。
「私はこの過去数週間、バーチャル空間でMobil 1 スーパーカップのポルシェをドライブしていたから、この挑戦にもちょっとだけ自信を持ってる。マウントパノラマでのレースは大好きだし、コンロッドストレートからチューリッヒを駆け降りるのがどんな感じか、とても興味深いわ」
シモーナはケリー・ニッサン時代と同様のカーナンバー#78を使用する予定で、こちらも現実世界同様に人材派遣企業“Harvey Norman(ハーベイノーマン)”のバナーが入ったマシンをドライブする。
出身地のスイス・チューリッヒから参戦するシモーナは、このイベントに向けファンのオンライン投票を実施して、彼女がレースでドライブする車両がフォード・マスタング・スーパーカーになるか、ホールデン・コモドアZBになるか、その決定をファンに託すことにしている。
「もちろん、ファン投票の行方も楽しみにしている。スーパーカーのファンがどれほど熱狂的か、チームに対するその情熱を知っているから、48時間後の結果を彼らに任せることにするわ」