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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.06.26 21:34
更新日: 2020.06.27 02:02

NASCAR:雨天順延のタラデガ戦はリプレイ判定の大接戦。フォードのブレイニーが優勝

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海外レース他 | NASCAR:雨天順延のタラデガ戦はリプレイ判定の大接戦。フォードのブレイニーが優勝

 2020年のNASCARカップシリーズは6月22日、ラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイでシーズン13戦目となる“ガイコ500”が行われ、リプレイ判定となる僅差の優勝争いを制したライアン・ブレイニー(フォード・マスタング)が2020年シーズン初優勝を飾った。

 5月半ばのシリーズ再開から数えて9戦目となるタラデガ戦は1周2.66マイル(約4.281キロメートル)オーバルのタラデガ・スーパースピードウェイが舞台。当初21日にレース開催が予定されていたが、雨天により順延され、現地22日に508.06マイル(約817.48キロメートル)、延長戦“オーバータイム”の2周を含む3ステージ合計191周で争われた。

タラデガ・スーパースピードウェイで開催された“ガイコ500”のスタート
タラデガ・スーパースピードウェイで開催された“ガイコ500”のスタート

 60周目までで争われたステージ1は、マーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)を先頭にスタート。残り6周となった54周目、一時はラップリーダーにおどり出た前戦のウイナー、デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が右フロントタイヤのパンクでピットに入り、順位を大きく落とす。

 そして残り4周となった57周目、コースの一部に雨粒が落ちたことから赤旗が振られ、レースは中断。58分後にイエローコーションのまま再開され、赤旗導入時にラップリーダーだったタイラー・レディック(シボレー・カマロZL1)がステージ1を制した。

 120周までのステージ2は64周目に再開されると、ステージ1を11位で終えていたリッキー・ステンハウスJr.(シボレー・カマロZL1)がトップチェッカーを受けた。

 188周までで争われた最終ステージ3は126周目、ステージ2からのインターバルでピットに入らずステイアウトしたクリス・ブッシャー(フォード・マスタング)を先頭にスタートすると、残り5周となった184周目から荒れた展開を見せ始めた。

 残り5周、優勝を争う集団はレディックを先頭にハムリン、ダレル・ウォレスJr.(シボレー・カマロZL1)、ブレイニー、カート・ブッシュ(シボレー・カマロZL1)が0.4秒差のなかでポジションを争う。

 その翌周、ブレイニーがラップリーダーにおどり出ると、直後のフロントストレートでケビン・ハービック(フォード・マスタング)がジミー・ジョンソン(シボレー・カマロZL1)に追突し、ジョンソンはコースオフしてしまう。

 幸い、クラッシュは免れたものの、このアクシデントによりレース残り3周でイエローコーションが導入されたたため、NASCAR独自の延長システム“オーバータイム”が適用されることに。

 そしてチェッカーまで残り2周となった189周目、ブレイニーを先頭にレースが再開されると、ここでハービックがホールショットを奪う。190周目、ファイナルラップ突入を示すホワイトフラッグが振られるなか、3番手まで後退していたブレイニーが先行するブッシャーを交わして2番手に浮上、ハービックを追いかける。

 すると、ファイナルラップのターン3飛び込みでブレイニーがハービックのインを突いてトップを伺うと、先行していたハービックはラインが徐々にアウト側に膨らんでしまい失速。ここにステンハウスJr.を先頭とする3番手集団が追いつき、トップは団子状態で最終ターン4へと向かっていった。

 このターン4にはブレイニーが先頭で飛び込んだものの、そのすぐアウト側にエリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)、さらにそのアウト側にジョン.H.ネメチェク(フォード・マスタング)が並ぶスリーワイド状態に。

 するとターン4の立ち上がり、ジョーンズがブレイニーと軽く接触し、バランスを崩してアウト側ウォールにヒットしてスピン。その後方でブレイニーの様子を伺っていたアリック・アルミローラ(フォード・マスタング)もステンハウスJr.に追突されてスピンしてしまう。

 すぐ横でジョーンズやアルミローラがスピンするなか、先頭を走るブレイニーがフィニッシュへ向けて加速していくと、その後方でドラフティングしていたステンハウスJr.も驚異的な加速をみせ、2台はほぼ同時にフィニッシュラインを通過してチェッカーを受けた。

 実況アナウンサーも「私にはステンハウスJr.が優勝したように見えたが、もしかしたらブレイニーが勝ったかもしれない」と表現するほど僅差のフィニッシュとなり、結果はビデオ判定に持ち込まれ、その結果わずかに早くフィニッシュライン通過していたブレイニーが優勝を奪った。

2020年シーズン初優勝を飾ったライアン・ブレイニー(フォード・マスタング)
2020年シーズン初優勝を飾ったライアン・ブレイニー(フォード・マスタング)
ライアン・ブレイニー(フォード・マスタング)とリッキー・ステンハウスJr.(シボレー・カマロZL1)
ライアン・ブレイニー(フォード・マスタング)とリッキー・ステンハウスJr.(シボレー・カマロZL1)

 2位にはステンハウスJr.が入り、3位にはそのステンハウスJr.に追突されてスピン状態でフィニッシュラインを通過したアルミローラが入っている。

“ガイコ500”のチェッカー。エリック・アルミローラ(フォード・マスタング)はスピン状態で3位に
“ガイコ500”のチェッカー。エリック・アルミローラ(フォード・マスタング)はスピン状態で3位に

 また6月21日には同地でNASCARエクスフニティシリーズの“アンヒンジド300”も開催され、こちらはジャスティン・ヘイリー(シボレー・カマロ)が優勝を飾っている。

 2020年のNASCARカップシリーズ、次戦は6月27日にペンシルベニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで行われる。


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