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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.10.02 12:24
更新日: 2020.10.02 12:26

TCRヨーロッパ第3戦:プジョー308TCRのブリシュが先勝。シビックのオリオラもシリーズ初勝利

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海外レース他 | TCRヨーロッパ第3戦:プジョー308TCRのブリシュが先勝。シビックのオリオラもシリーズ初勝利

 2020年のTCRヨーロッパ・シリーズ第3戦が9月26~27日にイタリア・モンツァで開催され、ツーリングカー超高速バトルのレース1は小排気量マシンのジュリアン・ブリシュ(プジョー308 TCR/JSBコンペティション)が先勝。続くレース2は、世界戦経験者のペペ・オリオラ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/Brutal Fish Racing Team)が制し、シリーズ初勝利を飾っている。

 地元イタリアで独自の車両開発を続けてきたTecnodom Sport(テクノドン・スポーツ)が、いよいよフィアット・ティーポTCRを投入することで話題を呼んだモンツァ戦は、その新型モデルをドライブするルカ・ランゴーニに加え、車両開発ドライバーを務めたケビン・ジャコンも急遽アウディRS3 LMSでワイルドカード参戦を表明するなど、レース前から盛り上がりを見せた。

 その週末でライバルに先行するスピードを披露したのは、モロッコの英雄メディ・ベナーニ(アウディRS3 LMS/Comtoyou Racing)で、TCR規定の2020年BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)も絡めて好調のアウディは、ウエットだった最初の公式練習でトップタイムをマーク。

 その勢いを維持したベナーニは、続くドライの予選でも選手権リーダーのダン・ロイド(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/Brutal Fish Racing Team)を0.035秒上回り、シリーズ初ポールポジションを獲得した。

 さらにセカンドロウには意外な顔ぶれが並び、ジミー・クレーレ(プジョー308 TCR/Team Clairet Sport)にブリシュと2台のプジョー軍団が占拠。こちらもBoPの影響が顕著ながら、ライバルよりも小さな1600ccのエンジンでモンツァの超高速トラックを“トウ作戦”で引き合い、オリオラのシビックを5番手に抑え込む見事なアタックを決めた。

 そのまま土曜午後に開催されたレース1はオープニングでいきなりの波乱が発生し、ポールシッターのベナーニは背後にいたジミー・クレーレと絡み、2台揃って戦列を離れる事態に。

 これで労せず首位を得たロイドも、続く2周目にプジョーのブリシュにかわされると、ここからプジョー308がFK8型ホンダ・シビック・タイプRを引き離す速さを見せる。

 その背後3番手を争ったオリオラとテディ・クレーレ(プジョー308 TCR/Team Clairet Sport)が接触でポジションを失うと、マット・オモラとダニエル・ナジー(ヒュンダイi30 N TCR/BRCレーシングチーム)に、マイク・ハルダー(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/Profi Car Team Halder)、フェリス・ジェルミーニ(ヒュンダイi30 N TCR/PMAモータスポーツ)、ジョン・フィリピ(ヒュンダイi30 N TCR/Targetコンペティション)、そして前戦勝者ニコラス・ベアト(アウディRS3 LMS/Comtoyou Racing)らが入り乱れる集団バトルに発展する。

2020年も活況を呈するTCRヨーロッパ・シリーズ。予選はモロッコの英雄メディ・ベナーニ(アウディRS3 LMS/Comtoyou Racing)が制する
2020年も活況を呈するTCRヨーロッパ・シリーズ。予選はモロッコの英雄メディ・ベナーニ(アウディRS3 LMS/Comtoyou Racing)が制する
予選ではプジョー勢で協力して“トウ作戦”で引き合い、レース1では単騎ながらホンダを振り切ってジュリアン・ブリシュ(プジョー308 TCR/JSBコンペティション)が完勝した
予選ではプジョー勢で協力して“トウ作戦”で引き合い、レース1では単騎ながらホンダを振り切ってジュリアン・ブリシュ(プジョー308 TCR/JSBコンペティション)が完勝した
レース1の2位表彰台で、ダン・ロイド(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/Brutal Fish Racing Team)が32点差で選手権首位を守っている
レース1の2位表彰台で、ダン・ロイド(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/Brutal Fish Racing Team)が32点差で選手権首位を守っている

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