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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.01.27 17:55
更新日: 2021.01.27 17:57

TCRオーストラリア開幕戦:デビュー戦のホールズワースが完勝。アルファ勢が席巻

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海外レース他 | TCRオーストラリア開幕戦:デビュー戦のホールズワースが完勝。アルファ勢が席巻

 初年度となった2019年以来の開幕を迎えたTCRオーストラリア・シリーズは、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで優勝経験を持つリー・ホールズワース(アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR)が、レース1でポール・トゥ・ウインを飾り見事なデビュー戦に。続く2レースともにアルファロメオが制し、イタリア製モデルが週末を席巻する結果となった。

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響により、度重なる日程変更の結果チャンピオンシップ自体がキャンセルされていたTCRオーストラリアが、ようやく2年目の開幕を迎えた。

 その舞台となったシモンズ・プレインは、オーストラリアの休日を活用する変則的なスケジュールで開催され、1月24日の日曜に2回の公式練習、続く25日の月曜に予選とレース1が争われ、さらに火曜にも残る2ヒートが実施されている。

 直前の合同テストを経て、開幕のイベントには全18台のマシンとドライバーが集結。そのうち、RSCの前身となるVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの経験者と現役組は6名で、注目はWalkinshaw Andretti United(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/WAU)所属、チャズ・モスタートの開幕戦ゲスト参戦。『バサースト1000』制覇の実績も持つ男は、チームメイトのルーク・キングとともにMelbourne Performance Centre(メルボルン・パフォーマンス・センター/MPC)のアウディRS3 LMSをドライブする。

 また、古豪Garry Rodgers Motorsport(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ/GRM)はグリッド上に7台ものマシンを送り込み、2台のアルファロメオに加え、2台のルノー・メガーヌR.S.TCR、3台のプジョー308TCRを走らせる。

 そんな顔ぶれを揃え、同国南部タスマニア島を代表するトラックで幕を明けた1戦は、初日からアルファロメオ勢が速さを見せる意外な展開となり、初日のセッション双方でホールズワースがトップタイムを記録。開幕直前にTickford Racing(ティックフォード・レーシング)のレースシートを失い、Ashley Seward Motorsport(アシュリー・シュワード・モータースポーツ/ASM)に新天地を提供された男が、失意を晴らす快走を披露した。

「クルマは“箱から出したばかりの新品”だけど、最初からかなり良い感触だった」と上々の出だしに安堵の表情を浮かべたホールズワース。

「ただ全体のタイムが接近し拮抗した状況だから、明日の予選は本当に厳しいものになるだろうね」

 しかし、昨季のVASC『バサースト1000』でフォード・マスタング・スーパーカーをドライブし、暫定ポールポジションを奪っている実力者は、迎えた予選でも最速の座を誇示して全体計時予選、トップ10シュートアウトともにトップタイムを記録。

 コース上に雲が出ることを察知して、タイヤ温度管理のため早めにトラックインするベテランらしい判断も功を奏し、GRMのジョーダン・コックス、ASMのチームメイトであるジェイ・ハンソンを従え最前列を奪取してみせる。これでアルファロメオがトップ3を占める結果となり、RSC現役組のアウディ、モスタートがセカンドロウ4番手に滑り込んだ。

R1のスタートで飛び出したGRMのジョーダン・コックスだったが、ここは大ベテランに先を譲ることに
リー・ホールズワース(アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR)が、変則日程の週末で公式練習、予選、R1と完全制圧し、パーフェクトなデビュー戦を送った

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