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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.02.11 07:30
更新日: 2021.02.10 21:43

開幕1カ月延期の改訂版カレンダー発表。初の女性勝者ミカエラはPWRと契約延長/STCC

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海外レース他 | 開幕1カ月延期の改訂版カレンダー発表。初の女性勝者ミカエラはPWRと契約延長/STCC

 TCR規定を採用して5シーズン目を迎えるTCRスカンジナビアこと、STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権は、すでに発表済みだった、全6戦からなる2021年カレンダーの改訂版をアナウンスし、今季シリーズ開催地に加わったユンビヘッド・パークを新たな開幕戦に指名すると発表した。

 また、STCC史上初の女性勝者であるミカエラ-アーリン ・コチュリンスキーは、PWR Racing(PWRレーシング)と新たな2年契約を結んでチーム残留が決定。一方、自らの組織であるTeam MA:GPを率いてHonda Racing Sweden by MA:GP(ホンダ・レーシング・スウェーデン・バイ・MA:GP)の名称でシリーズを戦ってきたマティアス・アンダーソンは、欧州地域最初のカスタマーとして『リンク・アンド・コー03 TCR』にスイッチすることをアナウンスした。

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対応で、世界的な潮流とは異なる“集団免疫獲得”の初期施策を打ち出してきたスウェーデンだが、モータースポーツの世界では他国のチャンピオンシップ同様にカレンダーの改訂や延期を迫られ、STCCも最終的に2020年は8月中旬開幕の全4戦に縮小したシリーズ運営を強いられた。

 その最終戦後にアナウンスされた2021年暫定カレンダーでは、5月のクヌットストープ開幕で全6戦へと復活したスケジュールが公開されていたが、ここへ来てその日程にも見直しを迫られ、オープニングラウンドを6月へと遅らせることを決断した。

 その会場を、新規イベントとして追加されたユンビヘッド・パークとし、10月の最終戦はマントープパークからクヌットストープへと変更。全長2.1kmのユンビヘッド・パークは、かつて軍事飛行学校も併設された100年近い歴史を有し、STCCの歴史上でカレンダー初登場のトラックとなる。

 STCCのマネージングディレクターを務めるミュッケ・ベルンは、今回の決断について「観客がシーズンフィナーレを体験するための、最良の条件を作り出すための動き」だと説明した。

「これは現在進行形のパンデミックの影響を懸念する、すべての人にとって最良のソリューションであり、6月から10月まで集中的なプログラムを提供することにしたんだ」

 一方、シリーズデビュー2年目の2018年にSTCC初優勝を飾り、2019年も開幕戦ウイナーに輝いたコチュリンスキーは、スペイン・セアトのモータースポーツ部門、クプラ・レーシングのトップカスタマーとして参戦するPWRレーシングとの契約を延長し、引き続き『クプラ・レオン・コンペティションTCR』のステアリングを握ることが決まった。

シリーズデビュー2年目の2018年にSTCC初優勝を飾り、2019年も開幕戦ウイナーに輝いたミカエラ-アーリン ・コチュリンスキー
すでに契約更新がアナウンスされている、エースのロバート・ダールグレンとともにシリーズを戦う

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