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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.08.17 06:30
更新日: 2021.08.16 16:50

BMWのターキントンが復活ポール・トゥ・ウイン、WSRは記念すべき100勝目に到達/BTCC第5戦

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海外レース他 | BMWのターキントンが復活ポール・トゥ・ウイン、WSRは記念すべき100勝目に到達/BTCC第5戦

 8月14~15日の週末にノックヒルで争われた2021年BTCCイギリス・ツーリングカー選手権の第5戦は、古豪ウエスト・サリー・レーシング(WSR)のコリン・ターキントン(BMW330i M-Sport)が今季2度目のポールポジション獲得から、レース1で久々の“ライト・トゥ・フラッグ”による勝利を達成。自身第2戦以来のトップチェッカーを受けると同時に、WSRにとってもBTCCでの記念すべき100勝目がもたらされることとなった。

 さらにレース2では、選手権首位でこの週末に臨んだディフェンディングチャンピオンのアシュリー・サットン(インフィニティQ50BTCC/レーザー・ツールズ・レーシング)が、ファイナルラップでの逆転劇を演じて今季3勝目をマーク。続く最終ヒートはサクセスバラストに苦しみながらも、選手権リーダーに追い縋ったトム・イングラム(ヒュンダイi30ファストバックNパフォーマンス/ギンスターズ・エクセラー8・ウィズ・トレードプライズカーズ・ドットコム)が、タイトル戦線に向け意地の勝利を飾っている。

 前戦から約2週間のインターバルで開催されたBTCC第5戦は、プラクティスから雨がらみのミックスコンディションで進行する難しい勝負を予感させる状況のなか、今季から古巣に戻りBTCC復帰を果たした3冠王者ゴードン・シェドン(FK8型ホンダ・シビック・タイプR/チーム・ダイナミクス)や、エクセラー8所属の伏兵クリス・スマイリー(ヒュンダイi30ファストバックNパフォーマンス)らが、それぞれフリー走行最速を記録するなどFF勢有利の展開で進んだ。

 しかしドライ路面で行われた土曜午後の予選で状況が一変。序盤からFR車両のインフィニティQ50BTCCが速さを見せ、王者の僚友であるエイデン・モファットが首位タイムを記録すると、食あたりに苦しみ体調万全とはいかないサットンもそれに続き、セッション序盤でレーザー・ツールズ・レーシングが1-2体制を築き上げる。

 その後、2度の赤旗中断を挟んで「今季ここまでで、記憶にある限り最もバラスト搭載量が軽い状態」というBTCC“4冠”王者のターキントンが快走を見せ、残り5分の時点で50秒836のトップタイムを記録して暫定ポールを奪取。

 前戦でキャリア初ポールシッターを経験したセナ・プロクター(FK8型ホンダ・シビック・タイプR/BTCレーシング)がフロントロウに並び、スマイリーのヒュンダイを挟んでチームメイトのジョシュ・クック(FK8型ホンダ・シビック・タイプR/BTCレーシング)も2列目4番手に。

 5番手に喰い込んだジェイク・ヒル(フォード・フォーカスST/MBモータースポーツ・アクセラレーテッド・バイ・ブルー・スクエア)を挟み、サットン、モファットのインフィニティが並ぶグリッドとなった。

 明けた日曜レース1となる“ラウンド13”も、トラクションに優れるNGTC規定FRの優位性を活かした元王者が、スタートから盤石のホールショットを決めてFF勢をリード。4周目にダン・ロイド(ヴォクスホール・アストラBTCC/エイドリアン・フラックス・ウィズ・パワーマックスド・レーシング)がコースオフを喫し、セーフティカー(SC)導入後のリスタートでも動じることなく後続を抑えると、プロクターとクックのBTCレーシングのホンダを従えて、ポール・トゥ・ウインで復活の今季2勝目を決めてみせた。

ミックスコンディションのFPで速さを見せた3冠王者ゴードン・シェドン(FK8型ホンダ・シビック・タイプR/Team Dynamics)
ミックスコンディションのFPで速さを見せた3冠王者ゴードン・シェドン(FK8型ホンダ・シビック・タイプR/Team Dynamics)
レース1では一転、ポールシッターのコリン・ターキントン(BMW330i M-Sport)がパーフェクトなレース運びを見せる
レース1では一転、ポールシッターのコリン・ターキントン(BMW330i M-Sport)がパーフェクトなレース運びを見せる
WSRチーム代表のディック・ベネットとともに100勝記念ボードを掲げたレース1勝者のターキントン
WSRチーム代表のディック・ベネットとともに100勝記念ボードを掲げたレース1勝者のターキントン
食当たりの症状を押して、予選から上位に喰らい付いたアシュリー・サットン(インフィニティQ50BTCC/Laser Tools Racing)が、レース2で勝機を捉える
食当たりの症状を押して、予選から上位に喰らい付いたアシュリー・サットン(インフィニティQ50BTCC/Laser Tools Racing)が、レース2で勝機を捉える

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